趙立堅

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趙立堅
プロフィール
出生: (1972-11-10) 1972年11月10日(51歳)
出身地: 中華人民共和国の旗 中華人民共和国 河北省 灤南県
職業: 政治家・外交官
各種表記
繁体字 趙立堅
簡体字 赵立坚
拼音 Zhào Lìjiān
和名表記: ちょう りつけん/ちょう りっけん
発音転記: チャオ・リーチエン
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趙 立堅(ちょう りつけん、ちょう りっけん、1972年11月10日-)は、中華人民共和国外交官2020年2月、中華人民共和国外交部報道局副局長に就任し、報道官として記者会見を行っている。

経歴

河北省灤南県(ラン南県)出身。長沙鉄道学院(現・中南大学)卒業後、外交部(日本の外務省に相当する)に入省。

パキスタンへの赴任を経て、2003年に帰国。

2005年2月から12月まで韓国開発研究院に留学し、同校より修士号を取得している。2010年、Twitterのアカウントを開設。2009年、米国に赴任し、在米中国大使館の一等書記官を務める。

2013年、アジア司(アジア局)処長に昇任。同年5月には、李克強首相のパキスタン訪問に同行。2015年、再び在パキスタン中国大使館に赴任。

2019年8月、外交部新聞司(新聞局)副司長に就任。

2020年2月24日、第31代報道官に就任。

ツイッターの活用

2010年5月よりツイッターを始めた。中国国内ではツイッターの閲覧はできないが、中国の情報を英語で外国へ向けて発信し続けている。2019年にはアメリカ合衆国内の黒人差別を指摘、スーザン・ライスと持論の応酬を行い注目を浴びた。2020年現在のフォロワー数は24万人以上[1]

新型コロナウイルス

2020年3月12日、「米軍が感染を武漢に持ち込んだかもしれない。(米国は)透明性を持て!データを公開すべきだ!アメリカは中国に説明せよ!」とTwitterに投稿し[2]武漢市2019新型コロナウイルスを持ち込んだのはアメリカ軍兵士かもしれないとする憶測を主張。次いで翌13日には、新型コロナウイルスの発生源がアメリカ軍の研究施設だとする記事をツイッターで紹介した[3]

アメリカ側は一連の発言を問題視、デイヴィッド・スティルウェル国務次官補は、崔天凱駐米大使を国務省に呼びだし、感染の責任をそらす発言は容認できないと伝えた[4]

「武漢の研究チームは非難されるのではなく、新型コロナウイルス研究でノーベル医学生理学賞を受けるべき」という主張も始めだしている[5]

福島第一原子力発電所

2021年4月、中国のイラストレーターが葛飾北斎浮世絵富嶽三十六景』の一つ「神奈川沖浪裏」をもとに作成したという、日本政府が福島第一原子力発電所の処理水を海洋へ放出する方針を示したことを皮肉るパロディー画を「北斎が生きていれば非常に心配していただろう」などの文章と共に自身のTwitterに掲載したことが同月27日までに判明した[6][7][8]。日本の外務省および茂木敏充外相は、中国側に対し、厳重抗議の上削除を求めている[6][7][8]

戦狼外交

高圧的な姿勢は中国でヒットしたアクション映画(戦狼)になぞらえ、中国の外交官を「戦狼」、外交姿勢は「戦狼外交」と呼ばれるようになった[9][10]

脚注