美しく青きドナウ
クラシック音楽 |
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作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 ルネサンス - バロック 古典派 - ロマン派 近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 木管楽器 - 金管楽器 打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 交響曲 - ピアノ協奏曲 ピアノソナタ ヴァイオリン協奏曲 ヴァイオリンソナタ チェロ協奏曲 フルート協奏曲 弦楽四重奏曲 - オペラ 指揮者 - 演奏家 オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 宗教音楽 |
イベント |
音楽祭 |
メタ |
ポータル - プロジェクト カテゴリ |
『美しく青きドナウ』(うつくしくあおきドナウ、独: An der schönen blauen Donau)作品314は、ヨハン・シュトラウス2世によって1867年に作曲されたワルツである。
概要
本作は非常に有名で人気が高く、作曲者の、またワルツの代名詞的な曲として広く親しまれている。タイトルは『美しき青きドナウ』(うつくしき-)とも訳される。自作のワルツ『市庁舎舞踏会』(Rathausball-Tänze, 作品438)に幾つかのメロディが引用されている。
毎年1月1日に行われる、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートのアンコールの定番曲でもあり、この曲の序奏部を少し奏した後、拍手によって一旦打ち切り、指揮者や団員の新年の挨拶が続くという習慣となっている。
作曲の経緯
1866年の普墺戦争で大敗し、失望の底に沈んだウィーン市民を慰めるために作曲される。当初は男声合唱曲として書かれたが、「くよくよするなよ!」「悲しいのかい?」などと言った歌詞が図星を指したためか、反響は好ましいものではなかった。そのため、管弦楽用に書き直したところ、人気が上昇した。シュトラウス自身はこの曲をさほど評価していなかった節があるが、1867年のパリ万博などで高い評価を受けたことから再評価され、「第二の国歌」「シュトラウスの最高傑作」としての名誉を博するようになった。
シュトラウスと親交の深かったヨハネス・ブラームスは、後年シュトラウスの娘から彼女の扇子へサインを頼まれた際、この曲の一節を五線譜で書き「残念ながら、ヨハネス・ブラームスの作品にあらず」と脇に書き添えた。
編成
フルート2(2はピッコロ持ち替え)、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、バストロンボーン、チューバ、ティンパニ、バスドラム、トライアングル、スネアドラム、ハープ、弦五部
曲の構成
曲は弦楽器のトレモロに乗ってホルンが静かに主題旋律を奏し、ドナウ川の源流(ドナウエッシンゲンにある「ドナウの泉」)と黒い森の情景が描かれる。次第にワルツに発展し、ニ長調の有名な主部となる。その後、明るい5つのワルツが連結された後、主部が再現され、華やかなコーダとなり、終わる。演奏時間約10分。
編曲版
合唱版
「美しく青きドナウ」は最初は全く別の歌詞を伴う男声合唱曲として書かれたが、後に歌詞を改めて現在のヴァージョンになった。ウィーン少年合唱団による歌唱で有名である。
なおこの合唱版と管弦楽版の一番の違いは、歌唱が終わると直ちにイ長調の短いコーダで曲が終わってしまうことである。現在広く親しまれている管弦楽版は、合唱版のあとに長いコーダをつけて主題再現部を伴い、ニ長調で終止する。
Donau so blau, so schön und blau, Weit vom Schwarzwald her eilst Die Nixen duf dem Grund, Halt'an deine Fluten bei Wien, |
室内楽版
アルノルト・シェーンベルクが編曲した室内楽版がある。これはシェーンベルクら新ウィーン楽派が前衛的な自作を理解のある限定された聴衆にのみ公開する予約演奏会形式を好んで室内楽編成の曲を多く書いたが、同時に収入目的のお楽しみコンサートとして、同じ室内楽編成用に親しみやすい演目を編曲して演奏したことによる。
関連項目
- KOTOKO - 彼女の楽曲「DuDiDuWa*lalala」は当曲をアレンジした部分が収録されている。