真庭語
『真庭語』(マニワガタリ)とは西尾維新のライトノベル作品である。イラストは竹が担当。2008年に講談社BOXより刊行される。
『刀語』の約200年前、真庭忍軍をメインにした時代小説である。
あらすじ
暗殺専門の忍者集団・真庭忍軍は、戦国乱世を生き抜くために頭領をひとりから12人に増やすことを決める。しかし、個性派ばかりで選考は簡単には進まない。
登場人物
- 真庭 狂犬(マニワ ケフケン)
- 里の観察者でご意見番。全身に刺青のある女。少女の外見をしているが、里の創生期から存在している。『刀語』に登場している狂犬と同一人物である。
- 真庭 鳳凰(マニワ ホウオウ)
- 「神の鳳凰」
- 現在の頭領であり、改革のために頭領を12人に増やすことを決める。狂犬と同じく、『刀語』に登場している鳳凰と同一人物である。
- 真庭 蝙蝠(マニワ コウモリ)
- 「無頼の蝙蝠」、身長:5尺9寸4分、体重:15貫1斤、信条:付和雷同
- 里でも十指に入る実力者だが野心や野望がなく、頭領に選ばれるのを嫌がっていた。皮膚や筋肉を弄くって他人になりすます、「忍法骨肉細工」を使う。
- 真庭 喰鮫(マニワ クイザメ)
- 「涙の喰鮫」、身長:5尺3分、体重:12貫、信条:一殺千生
- 殺人を犯す自分を聖者と呼んで憚らず、依頼を受けて暗殺を行う忍者を正義の体現者と断言する。「忍法渦刀」を使う。水の上を歩いたりもできるのだが、これは彼女にとっては忍法ですらないごく当たり前のことであるらしい。
- 真庭 蝶々(マニワ テフテフ)
- 「不遇の蝶々」、身長:7尺8寸3分、体重:28貫、信条:隠忍自重
- 忍としては不向きの巨体の大男。そのため忍法を使わず、真庭拳法を使う。
- 真庭 白鷺(マニワ シラサギ)
- 「長槍の白鷺」、身長:5尺9寸7分、体重:14貫8斤、信条:意味不明
- 任務達成率十割を誇る。発音が独特の喋り方で文中では「俺」は「折」、「断る」は「小永久る」といったように表現されている。八尺四寸の長槍を持ち歩いているがそれは使わず、誰にも正体不明の「忍法逆鱗探し」を使う。
- 真庭 春蝉(マニワ ハルゼミ)
- 十二頭領に選ばれるために忍法「潜り蛹」の実演を行うが、その最中に何者かに絞殺される。
- 真庭 松蝉(マニワ マツゼミ)
- 春蝉とは親友のような間柄だった。
既刊
- 真庭語 初代真庭蝙蝠 初代真庭喰鮫 初代真庭蝶々 初代真庭白鷺(2008年12月1日) ISBN 978-4-06-283687-6
- 「初代真庭蝙蝠」
- 『パンドラ vol.1 side-B』に掲載の「真庭語 初代真庭蝙蝠特別絵巻」を加筆訂正の上、改題。
- 「初代真庭喰鮫」「初代真庭蝶々」「初代真庭白鷺」
- 書き下ろし
- 「初代真庭蝙蝠」