真実和解委員会
真実和解委員会（しんじつわかいいいんかい、英語：Truth and Reconciliation Commission, "TRC"）とは、独裁政治や内戦や人種差別など、公権力や軍事力により、あるいは、政府の機関と在野の組織との間におけるテロリズムなどの暴力の応酬などにより、かつて人々の生命や自由などに対する深刻な人権侵害が生じた過去の歴史を抱える国々が、そういった過去の過誤を発見・公表することで、人々の間に過去から積み重なった軋轢を解決するために、それぞれの国ごとに設置された同種の委員会などを呼ぶ総称。それぞれ、その目的や設置主体は様々である[1]。
最も代表的なTRCとしては、南アフリカにおけるアパルトヘイトに対して設置された Truth and Reconciliation Commission が挙げられる[1]。
一覧
- アルゼンチン
- Comisión Nacional sobre la Desaparición de Personas（スペイン語） （人々の失踪に関する委員会）
- エルサルバドル
- Comisión de la Verdad para El Salvador（スペイン語） （エルサルバドルのための真実に関する委員会／国際連合が設置）
- カナダ
- Indian Residential Schools Truth and Reconciliation Commission（英語）
- グアテマラ
- Historical Clarification Commission（英語） （歴史解明委員会／CEH : Comisión para el Esclarecimiento Histórico）
- シエラレオネ
- Truth and Reconciliation Commission（英語）
- ソロモン諸島
- Truth and Reconciliation Commission（英語）
- 韓国
- 대한민국 진실화해를위한과거사정리위원회（朝鮮語） (真実和解の為の過去史整理委員会)
- チリ
- Informe Rettig（スペイン語）
- Comisión Valech（スペイン語） （政治的な収監や拷問に関する委員会）
- 東ティモール
- Commission for Reception, Truth and Reconciliation in East Timor（英語） （東ティモールにおける受容真実和解委員会／ポルトガル語での CAVR: Comissão de Acolhimento, Verdade e Reconciliação de Timor Leste で知られる／国際連合東ティモール暫定行政機構が設置）
- Komisi Kebenaran dan Persahabatan（インドネシア語） （インドネシア‐東ティモール真実友好委員会／インドネシアと共同で設置）
- フィジー
- Reconciliation and Unity Commission（英語） （和解統一委員会）
- ペルー
- Comisión de la Verdad y Reconciliación（スペイン語）
- 南アフリカ
- Truth and Reconciliation Commission（英語）
- モロッコ
- هيئة الإنصاف والمصالحة（アラビア語）（公義和解委員会）
- リベリア
- Truth and Reconciliation Commission（英語）
- アメリカ合衆国
- Greensboro Truth and Reconciliation Commission（英語） （GTRC）
出典
- ^ a b 石戸充, 宿谷晃弘, 増田隆「国際正義の展開とその課題に関する覚書 : 国際刑事法および修復的正義の観点から」『東京学芸大学紀要. 人文社会科学系. II』第63号、東京学芸大学、2012年1月、NAID 110009005222。
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