滋賀県道9号大河原北土山線

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主要地方道
滋賀県道9号標識
滋賀県道9号 大河原北土山線
主要地方道 大河原北土山線
総延長 11.8 km
起点 甲賀市土山町大河原【北緯34度58分30.2秒 東経136度20分43.8秒 / 北緯34.975056度 東経136.345500度 / 34.975056; 136.345500 (県道9号起点)
終点 甲賀市土山町北土山北緯34度56分14.1秒 東経136度16分53.3秒 / 北緯34.937250度 東経136.281472度 / 34.937250; 136.281472 (県道9号終点)
接続する
主な道路
記法
国道477号
国道1号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

滋賀県道9号大河原北土山線(しがけんどう9ごうおおかわらきたつちやません)は、滋賀県甲賀市を通る県道主要地方道)である。

概要

滋賀県甲賀市土山町大河原の国道477号交点を起点に甲賀市土山町北土山国道1号交点に至る11.8 kmの路線で、野洲川ダムがある大河原から、野洲川に沿って旧土山町の中心部に至る。鈴鹿スカイラインを結ぶ路線で、全線2車線の快走路である。

路線データ

全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

歴史

かつては、現行の路線の起点部から鈴鹿スカイラインを経由して四日市市に延長していた「四日市土山線」であった。

  • 1958年7月26日:滋賀県道185号猪鼻日野線、186号鮎川南土山線が認定[1]
  • 1961年10月1日:三重県道561号湯の山線の区間を踏襲して、三重県道117号菰野土山線が認定される[2][3]
  • 1961年10月4日:185号、186号を廃止となり[4]、滋賀県道505号菰野土山線、506号大河原日野線[注釈 1]が認定される[5]
  • 1966年3月22日:505号、186号が主要地方道に昇格し、滋賀県道338号四日市土山線[注釈 2]が認定される[6][7]
  • 1972年11月12日:四日市土山線の区間内にある鈴鹿スカイラインの開通[8]
  • 1981年7月31日:土山町瀬音 - 同町平子(いずれも当時)の道路改良(バイパス・現道改良)が竣工し、1605 mが供用開始。
  • 1981年10月31日:土山町鮎河の1264 mでバイパスの供用開始[9]
  • 1986年8月18日青土ダムの建設に伴い、土山町鮎河 - 同町青土(いずれも当時)で新道1750 mがの供用開始[10]
  • 1988年8月28日:青土ダムで水没する区間の4378 mの付替工事が完了し、青土ダムの天端を通過する路線が完成する[11]
  • 1990年9月17日:路線番号を318から9に変更[12]
  • 1993年4月1日:四日市土山線の土山町大河原(当時)以東の区間が国道477号に指定される[13]。同日に国道477号に編入された区間を短縮した滋賀県道9号大河原北土山線が認定された[14][注釈 3]
  • 1993年(平成5年)5月11日 - 建設省から、県道大河原北土山線が大河原北土山線として主要地方道に指定される[15]
  • 1993年5月14日:三重県道・滋賀県道9号四日市土山線の廃止[16][17]

青土ダムの建設

青土ダムの建設により土山町鮎川から土山町北土山まで区間で改良工事が行われている。

残土を搬出する道路となる鮎川地先では人家連担部や4.5トンの重量制限がある防前橋を回避するため723 mの区間で幅員7.0 mの道路とするため道路付替工事(バイパス工事)が行われた[18]。ダムの上流側は水没する旧道の代替として幅員7.0 mの道路建設が1975年(昭和50年)度から着手し、1987年(昭和62年)に完成した[11]。ダム建設前はダム上流約350 mの位置で野洲川を渡る石神橋が設けられており、ダム建設後は経済性などを考えダムの天端を通過して野洲川を渡るルートとなる[19]。輪荷重によるクラック発生や沈下による道路への悪影響を防止するため青土ダムのコア直上には道路を設けず、野洲川下流側に県道を通している[20]。青土ダムから国道1号と接続する土山町北土山地先までは資機材の搬入ルートとなり、幅員3.0-4.0 mの未改良部や人家連担部があるため1974年(昭和49年)度から道路改良工事に着手している[21]。5工区に分割して工事が行われ、青土ダム本体の工事が本格化する1981年(昭和56年)度までに供用開始した[18]

地理

通過する自治体

交差する道路

沿線にある施設など

野洲川の多目的ダム・青土ダム。この上を路線が通る。


脚注

注釈

  1. ^ のちに滋賀県道近江八幡土山線の一部となり、現在は国道477号の一部。
  2. ^ 当時、滋賀県下では主要地方道の路線番号には300番台が割り振られていた。
  3. ^ この時、旧来の滋賀県道9号四日市土山線の廃止が行われていなかった。

出典

  1. ^ 昭和33年7月26日滋賀県告示第291号
  2. ^ 昭和36年10月1日三重県告示第521号
  3. ^ 昭和36年10月1日三重県告示第522号
  4. ^ 昭和36年10月4日滋賀県告示第316号
  5. ^ 昭和36年10月4日滋賀県告示第315号
  6. ^ 昭和41年3月22日滋賀県告示第107号
  7. ^ 昭和41年3月22日滋賀県告示第109号
  8. ^ 全日本建設技術協会滋賀県支部滋賀県建設技術協会 2013, p. 21.
  9. ^ 全日本建設技術協会滋賀県支部滋賀県建設技術協会 2013, p. 22.
  10. ^ 全日本建設技術協会滋賀県支部滋賀県建設技術協会 2013, p. 33.
  11. ^ a b 滋賀県 1989, p. 562.
  12. ^ 平成2年9月17日滋賀県告示第391号
  13. ^ 一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(平成4年4月3日政令第104号)”. 法庫. 2014年10月9日閲覧。
  14. ^ 平成5年4月1日滋賀県告示第166号
  15. ^ s:道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 - 平成五年五月十一日建設省告示第千二百七十号、建設省
  16. ^ 平成5年5月14日滋賀県告示第263号
  17. ^ 平成5年5月14日三重県告示第285号
  18. ^ a b 滋賀県 1989, p. 265.
  19. ^ 滋賀県 1989, pp. 243–244.
  20. ^ 滋賀県 1989, p. 244.
  21. ^ 滋賀県 1989, pp. 264–265.

参考文献

  • 『青土ダム工事誌』滋賀県、1989年3月。 
  • 全日本建設技術協会滋賀県支部滋賀県建設技術協会, [全日本建設技術協会滋賀県支部] 滋賀県特別会員支会 編『滋賀県土木百年表 続編 (昭和47年度-平成24年度)』全日本建設技術協会滋賀県支部滋賀県建設技術協会、2013年3月。全国書誌番号:22226621 

関連項目