栗林慧
栗林 慧(くりばやし さとし、1939年5月2日 - )は日本の写真家、映像作家。中国大陸生まれ、長崎県平戸市(旧田平町)出身。東京綜合写真専門学校中退。昆虫などの生物写真が専門。息子は現代美術家の栗林隆。
医療用内視鏡などを基に、改良を重ねて作った自家製のレンズは、「虫の目」で見える風景を再現しているといわれており、国内外で高い評価を得ている。また、自動撮影装置なども自作、数万分の一秒の撮影も可能だという。撮影技術は写真だけでなくビデオ撮影でもその威力を発揮しており、これまでNHKの番組制作にその技術が活用された。DVDや写真集も多数発表している。
栗林の郷里である長崎県田平町には1992年にたびら昆虫自然園がオープン、栗林もたびたび訪れ、撮影を行っているという。
略歴
- 1969年 自衛隊員、保険会社社員などを経て、フリーの生物生態写真家となる。
- 1977年 郷里の長崎県北松浦郡田平町(現・平戸市)に移り住む。
- 1978年 日本写真協会新人賞
- 1979年 伊奈信男賞
- 1992年 栗林自然科学写真研究所設立、日本写真協会年度賞
- 2006年 科学写真に貢献した人物に贈られるレナート・ニルソン賞
- 2008年 紫綬褒章、平戸市名誉市民