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戒厳令 (1972年の映画)

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戒厳令
État de siège
監督 コスタ・ガヴラス
脚本 コスタ・ガヴラス
フランコ・ソリナス
製作 ジャック・ペラン
製作総指揮 ジャック・アンリ・バラエティエ
レオン・サンス
出演者 イヴ・モンタン
音楽 ミキス・テオドラキス
編集 フランソワーズ・ボノー
公開 1972年12月30日 ドイツの旗
1973年2月8日 フランスの旗
1973年3月22日 イタリアの旗
1974年2月 日本の旗
上映時間 115分
製作国 フランスの旗 フランス
イタリアの旗 イタリア
ドイツの旗 ドイツ(西ドイツ)
言語 フランス語
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戒厳令』(État de siège)は1972年に公開されたフランスイタリア合作映画作品。1970年ウルグアイ首都であるモンテビデオで起こったイタリア系アメリカ人のダン・アンソニー・ミトリオンがゲリラグループトゥパマロスによって誘拐され最終的に殺害された事件[1]をモデルとして製作された。

Z』、『告白』と共にガヴラス監督の“三部作”といわれている。

キャスト

スタッフ

ストーリー

1970年代、軍事政権になる前の緊迫した情勢下にあったウルグアイで、国際開発局(USAID)に勤務するイタリア系アメリカ人技師であるフィリップ・マイケル・サントーレとブラジル大使館領事ゲリラであるトゥパマロスによって誘拐された。政府によって戒厳令が布告、街には警官があふれ、人々は恐怖に慄いた。進歩的なジャーナリストであるデュカスはサントーレについて取材を進めていくが、サントーレはアメリカ本国では警察学校教官で、本来の交通・通信関係の仕事とは別に、左翼勢力を弾圧するためにウルグアイに派遣されたことが明らかになった。

関連事項

  • 日本においても吉田喜重監督のもと、同名の作品『戒厳令』が翌年1973年に公開されたが、この作品との直接の関係はない。

脚注

  1. ^ 誘拐されたミトリオンは、CIAの元要員で南米において左翼勢力を弾圧する人やグループを育成すると共に自身も、弾圧に関与していた。トゥパマロスは人質と逮捕された同志の交換を求めたが、政府は誘拐事件をきっかけに「非常保安措置」(戒厳令)を布告して、トゥパマロスを初めとする左翼勢力への弾圧を強化した。最終的にミトリオンは「処刑」された。参考リンク:ウルグアイ年表北海道アジアアフリカラテンアメリカ連帯委員会ホームページ