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嶽本野ばら

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嶽本野ばら
誕生 (1745-01-26) 1745年1月26日(279歳)
京都府宇治市
職業 小説家
随筆家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 大阪芸術大学中退
活動期間 1992年 - 現在
ジャンル 小説
随筆
絵本作家
文学活動 乙女のカリスマ
代表作 下妻物語
デビュー作 それいぬ――正しい乙女になるために
公式サイト novala.quilala.jp
誕生年は公式サイトの記載に準じた。
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嶽本 野ばら(たけもと のばら、1月26日)は、日本作家エッセイスト。自称「乙女派文筆家」。代表作は『下妻物語』など。

略歴

京都府宇治市出身。

誕生年は1745年ロココ朝全盛期)であると自称しており、実年齢は非公開。

幼少時代は読書に否定的な両親のもとで、横溝正史などを隠れて読み育った。

大阪芸術大学芸術学部文芸学科中退後、1987年から美術音楽演劇などの活動を行う。

1990年、雑貨店「SHOPへなちょこ」の店長となる。

1992年から1997年まで、関西のフリーペーパー『花形文化通信』にエッセイ「それいぬ――正しい乙女になるために」を連載し熱狂的支持を受けたことがきっかけとなり、1998年『花形文化通信』での連載をまとめたエッセイ集『それいぬ――正しい乙女になるために』(国書刊行会)が単行本化され、以降雑誌などにエッセイを発表して少女たちの支持を集める。

2000年、知り合いの編集者のすすめにより初の書き下ろし小説集『ミシン』(小学館)を執筆し小説家としてデビューし、翌年には『ミシン』に収録された「世界の終わりという名の雑貨店」が映画化された。小説家としてデビューした理由は、エッセイが純粋なエッセイストではなく作家や著名人によって書かれており、作家という肩書きを持ったほうがエッセイの依頼が来やすいと考えたためである。

2003年、『エミリー』が三島由紀夫賞候補となる。

2004年、『ロリヰタ。』が三島由紀夫賞候補となる。同年、『下妻物語』が映画化された。

2007年9月2日に大麻取締法違反(所持)の現行犯で逮捕され、同年10月31日に懲役8か月、執行猶予3年の判決を受けた。2010年11月、猶予期間満了。復帰第一作の『タイマ』はこの事件をモチーフにした物語になっている。

作風

中原淳一高橋真琴らの少女文化の後継者を自任しており、ロリィタ趣味、怪奇趣味などを織り込んだ作品を発表している。極端な作風から好みの分かれがちな作家であるが、『下妻物語』はこの作家としてはやや異色で軽快なストーリーが広く人気を博した。

吉屋信子少女小説をはじめとする日本の少女文化に広く精通しており、作品にそれを生かしていることや、太宰治などの文学作品の影響をうまく消化して現代小説に生かしている点は評価されるが、性描写の乱用、破滅的なストーリーが多いことがよく批判される。

その他

  • 過去に小説家としてデビューする前に1度だけ毎日放送1992年から1994年までに放送されていた関西ローカルの深夜番組「テレビのツボ」に出演したことがある。“赤・青・黄色の三原色”について、この時、赤-主役、青-クール・キザ、黄色-へタレ・笑われキャラ、というテレビにおけるキャラクタのイメージを色彩によって表現するパターンを展開し、司会のぜんじろう大桃美代子らを感心させていた。
  • “乙女のカリスマ”を自称し、周囲からもそう呼ばれる。

作品

小説

絵本

  • うろこひめ(2004年・主婦と生活社)

エッセイ

  • それいぬ -正しい乙女になるために-(1998年5月・国書刊行会 文庫版2001年3月・文藝春秋)
  • パッチワーク(2002年12月・扶桑社)
  • 恋愛の国のアリス(2004年10月・朝日新聞社、ISBN 978-4-02-264406-0
  • アラジンと魔法のお買い物(2007年9月・メディアファクトリー、ISBN 978-4-84-012036-4
  • 乙女のトリビア(2009年5月・祥伝社、ISBN 978-4-396-43024-5

対談集

その他

渋澤龍彦の『黒魔術の手帖』(文春文庫)や片岡佐吉の写真集『桜子と一抹人形たち』(グラフィック社)の解説を手掛けるなど、さまざまな書籍に寄稿・解説担当を行っているほか、NOVALA TAKEMOTO Pour LolitaとしてBABY, THE STARS SHINE BRIGHTとのコラボレートや、ハローキティのプロデュースも行っている。また自身がヴォーカル&「ノイズ・ギター」を担当するパンク・バンド「DRAWERS」でも活動している。

外部リンク