小沢正
小沢 正（おざわ ただし、1937年9月27日 - 2008年4月）は日本の児童文学作家。
東京都出身。早稲田大学教育学部卒業。在学中に早大童話会から改名したばかりの少年文学会に所属。同会の山元護久と同人団体、ぷぅの会を立ち上げる。
1965年に7本のシリーズ読み切りを収録した初書籍『目をさませトラゴロウ』が、パワーあふれるブラックユーモアな出世作となり、NHK児童文学奨励賞受賞。
享年70。2008年8月、調布市文化会館たづくりにて「小沢正さんを偲ぶ会」が開かれた。
著書
童話･絵本
代表的な作風として、擬人化された動物を描いた作品、特に動物でありながら洋服を来て、家やビルの建つ現代社会で人間のように生活している設定の作品が非常に多い。主人公ではキツネ次いでブタ、さし絵のコンビは佐々木マキが多い。
- あ行
- あたまにかきの木（田島征三、教育画劇）
- おならのしゃもじ（田島征三、教育画劇）
- おふろのきらいなぶうくん（いもとようこ、ひかりのくに）
- うさぎのぱんとぶたのぱん（西川おさむ、小峰書店）
- おばけやしき（脚色:小沢正、画:勝又進、教育画劇）
- か行
- かっぱのすもう（太田大八、教育画劇）
- かみそりぎつね（野村たかあき、教育画劇）
- きつね先生のふしぎ（スズキコージ、理論社）
- きつねのたんこぶ（井上洋介、鈴木出版）
- きつねのテスト（片山健、小峰書店/ビリケン出版）
- きつねのぱんとねこのぱん（藤枝リュウジ、国土社）
- キツネはかせのへんなカレーライス（佐々木マキ、秋書房）
- こだぬきとやっこだこ（村上勉、1985年）
- コッコおばさんとちいさなおきゃくさん）
- こぶたのかくれんぼ（ポプラ社）
- さ行
- た行
- たぬきのイソップ（佐々木マキ、ポプラ社）
- たのきゅう（太田大八、教育画劇）
- たびびとうま（石倉欣二、大日本絵画）
- だるまのマーくんとはいたのおばけ（片山健、ポプラ社）
- とりのみじいさん（長谷川知子、教育画劇）
- な行
- は行
- はらぺこのオニごっこ（井上洋介、あかね書房）
- ひとつがふたつ（富永秀夫、ひさかたチャイルド/チャイルド本社）
- ふくろうのそめものや（林蘭、ひさかたチャイルド/チャイルド本社）
- ブタノくんのほしみがき（にしかわおさむ、にっけん教育出版社）
- へっこきよめさん（長谷川知子、ひさかたチャイルド/チャイルド本社）
- へんてこパン（国井節、ポプラ社）
- ぼくはへいたろう（宇野亜喜良、ビリケン出版）
- ま行
- まのいいりょうし（飯野和好、教育画劇）
- 目をさませトラゴロウ（井上洋介、理論社）
- や行
- やくそくのホームラン（なかのひろたか、ひさかたチャイルド/チャイルド本社）
昔話採話・伝記など
- おやゆびひめ（ハンス・クリスチャン・アンデルセン、牧野鈴子、世界文化社）
- アラジンとふしぎなランプ（島田コージ、小学館）
- さるかにむかし（前川かずお、偕成社、1990年）
- さるとかに（渡辺三郎、ひさかたチャイルド/チャイルド本社）
- リンカーン（宮本忠夫、ひさかたチャイルド/チャイルド本社）
解説・児童文学研究など
- 全集 古田足日子どもの本 13 ぬすまれた町（古田足日、理論社、1972年）
- 寺村輝夫童話全集 13 ゆかいなおじさん（寺村輝夫、ポプラ社、1982年）
- 小沢正・寺村輝夫・山下明生 (現代児童文学作家対談) （神宮輝夫、偕成社、1988年）
古田、寺村、神宮も早大童話会出身である。
翻訳
- うさぎのホッパー（話・絵:マーカス・フィスター、フレーベル館）
- おそろしいかようび（話:ヘーゼル・タウンスン、絵:トニー・ロス、フレーベル館）
- くつのなかのねずみ（話・絵:ロドニー・ペッペ 、フレーベル館）
- パパになったペンギンピート（話・絵:マーカス・フィスター、フレーベル館）
- ペンギンピートのおともだち（話・絵:マーカス・フィスター、フレーベル館）
- メアリー・アリスいまなんじ?（話:ジェフリー・アレン、絵:ジェームズ・マーシャル、童話館出版）
- やかんかいぞくせん（話・絵:ロドニー・ペッペ、フレーベル館）
その他
- 『キツネはかせのへんなカレーライス』ではコンピュータRPGがテーマとなっており、あとがきでは小沢もコンピュータRPGに熱中している事が語られている。同作の設定では蘇生の呪文に「コダルト」という言葉が使われるなど、『ウィザードリィ』の影響が確認できる。
