安田修 (実業家)
安田 修(やすだ おさむ)は日本の実業家。牧場経営者。
かつて存在した新興産業株式会社(現在倒産)の代表取締役であった人物。
馬主活動
日本中央競馬会(JRA)に登録した馬主としても知られた。勝負服の柄は黒、冠名には自身の経営していた会社名より「シンコウ」を用いた。
当初は数頭の内国産馬からサラブレッドを持ち始めたが、1991年の中山大障害・春でシンコウアンクレーが優勝し、馬主となってから1年少々で[要出典]中央競馬の重賞を制する幸運に恵まれる。以後はシンコウラブリイ、シンコウキング、シンコウフォレストら血統のよい外国産馬を抱え、2度に渡って中央競馬のリーディングオーナー20位以内に入る活躍を見せた。
1996年には沙流郡門別町に生産牧場・シンコーファーム(こちらには冠名の「シンコウ」ではなく「シンコー」と記す[注 1])を開設し、オーナーブリーダーとしても活動。のち2001年には代表生産馬レディパステルが優駿牝馬に優勝すると、2002年に新興産業から独立して株式会社化。生産専門のマーケットブリーダーとして、その後もフミノイマージン[1]などの活躍馬を送り出している。
来歴
- 1991年 - 中山大障害・春をシンコウアンクレーが制し、重賞初制覇。
- 1993年 - マイルチャンピオンシップをシンコウラブリイが制し、GI級競走初制覇。
- 1996年 - シンコーファームを開設。
- 2001年 - 新興産業の経営難からシンコウカリドなどの所有馬を他者に譲渡し、馬主業から撤退した。
主な所有馬
GI級競走優勝馬
- シンコウラブリイ(1992年ニュージーランドトロフィー4歳ステークス、ラジオたんぱ賞、クイーンステークス、1993年マイルチャンピオンシップ、毎日王冠、スワンステークス)
- シンコウキング(1997年高松宮杯)
- シンコウウインディ(1996年ユニコーンステークス、平安ステークス、1997年フェブラリーステークス)
- シンコウフォレスト(1997年阪急杯、1998年高松宮記念、1999年函館スプリントステークス)
重賞競走優勝馬
- シンコウアンクレー(1991年中山大障害・春)
- シンコウスプレンダ(1998年京成杯オータムハンデキャップ、2000年エルムステークス)
その他の所有馬
- クエストフォベスト(種牡馬)
- シンコウエドワード(1998年NHKマイルカップ2着、2000年ダービー卿チャレンジトロフィー2着、2001年東京新聞杯2着[注 2])
- シンコウカリド(2001年スプリングステークス2着[注 3])
- シンコウシングラー(1998年セントライト記念3着、1999年アルゼンチン共和国杯3着、種牡馬。シンコウシングラー事件で知られる[注 4])
- サラトガデュー(繁殖牝馬)
脚注
注釈
出典
- ^ “重賞ウイナーレポート「2011年04月23日 福島牝馬S G3 優勝馬:フミノイマージン」”. 競走馬のふるさと案内所. 日本軽種馬協会 (2011年). 2012年9月7日閲覧。