吸血鬼ノスフェラトゥ

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吸血鬼ノスフェラトゥ
Nosferatu – Eine Symphonie des Grauens
監督 F・W・ムルナウ
脚本 ヘンリック・ガレーン
原作 ブラム・ストーカー[1]
製作 エンリコ・ディークマン
アルビン・グラウ
出演者 マックス・シュレック
グスタフ・フォン・ヴァンゲンハイム
グレタ・シュレーダー
アレクサンダー・グラナッハ
音楽 ハンス・エルトマン
撮影 F・A・ヴァグナー
ギュンター・クランフ[1]
公開 ドイツの旗 1922年3月4日
上映時間 94分(オリジナル)
製作国 ドイツの旗 ドイツ
言語 ドイツ語(字幕)
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吸血鬼ノスフェラトゥ』(きゅうけつきノスフェラトゥ、原題:Nosferatu – Eine Symphonie des Grauens)はF・W・ムルナウにより1922年に作成されたドイツ表現主義映画ドラキュラを扱ったホラー映画の元祖として知られる。

邦題には『吸血鬼ノスフェラートゥ 恐怖の交響曲』、『吸血鬼ノスフェラトゥ 恐怖の交響曲』がある[2]

1978年にはヴェルナー・ヘルツォークの脚本・監督によるリメイク版『ノスフェラトゥ』(原題:Nosferatu: Phantom der Nacht)が制作されている。

登場人物

作品解説

ムルナウは当初ブラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』を原作に映画を製作する予定だったが、彼の制作会社は版権元から映像化の権利を得られなかった。

このためムルナウは独自の解釈と話の筋をわずかに変えることでこれを解決した。「Dracula」のタイトルは「Nosferatu」に、ドラキュラ伯爵がオルロック伯爵に変更された。

2012年現在、ヴァンパイアや不死者の意として使用されている、"Nosferatu"という言葉の語源は、"nosfur-atu"という古代スロヴァキアの言葉であり、この言葉自体もギリシャ語で「病気を含んだ」を意味するνοσοφοροςが由来である。西ヨーロッパの人々に、ヴァンパイアは病気を運んでくるものと見なされていた。

本作における吸血鬼(「ノスフェラトゥ」)は、鋭い前歯を持ち一本も髪の毛の無い特異な風貌である。一般に知られる吸血鬼のイメージが鋭い犬歯を持ちコウモリオオカミを思わせるのに対し、本作のそれはネズミを連想させる。

復元版

2005年から2006年にかけて、1922年のフランス語字幕つき染色プリント版を元に、ムルナウ研究の第一人者ルシアノ・ベリアトゥアが復元した。2007年に『吸血鬼ノスフェラートゥ 恐怖の交響曲』クリティカル・エディションDVDとして紀伊國屋書店から発売されている。

日本では2009年にシネマヴェーラ渋谷で上映された。

脚注

  1. ^ a b クレジットなし
  2. ^ 映画 吸血鬼ノスフェラトゥ”. allcinema. 2011年8月24日閲覧。

関連項目

外部リンク

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