ヴィクトル・フォン・ラング

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ヴィクトル・フォン・ラング
Viktor von Lang
生誕 (1838-03-02) 1838年3月2日
ウィーナー・ノイシュタット
死没 (1921-07-03) 1921年7月3日(83歳没)
研究分野 物理学結晶学
研究機関 ケンジントン博物館グラーツ大学ウィーン大学
出身校 ウィーン大学、ギーセン大学
プロジェクト:人物伝
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ヴィクトル・フォン・ラング(Viktor von Lang, 1838年3月2日 - 1921年7月3日)はオーストリア物理学者で、結晶学の創始者のひとりである。結晶の面間の角度を測定するゴニオメーターや反射式のガルバノメーターを製作した。

生涯[編集]

ウィーナー・ノイシュタットに生まれた。ウィーン大学で学んだ後、1859年にギーセン大学で結晶の研究で博士号を得るとともに、パリロンドンの科学者の知己を得た。その後、ハイデルベルクグスタフ・キルヒホフおよびロベルト・ブンゼンのもとで研究し、パリでアンリ・ヴィクトル・ルニョーのもとで実験物理学を学んだ。

1861年にウィーンに戻り、ウィーン大学物理学研究所に入所し、ロンドンのケンジントン博物館グラーツ大学で働いた後、1866年にウィーン大学物理学研究所の教授となった。1904年にオーストリア度量衡局の所長となり、1915年から1919年の間、オーストリア科学アカデミーの会長を務めた。オックスフォード大学名誉博士号の栄誉を得た。

科学の広い分野を研究したが、生涯を通じて結晶の物理的性質を研究した。ラングの教えた学生には、フランツ・ゼラフィン・エクスナー (Franz Serafin Exner)、ヨハン・プルイ (Johann Puluj)、エルンスト・レヒャー、アントン・ランパ (Anton Lampa)、フェリックス・エーレンハフト などがいる。

鉱物ラング石 (langite) に命名された。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]