リーガ・パラグアージャ

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プリメーラ・ディビシオン
加盟国 パラグアイの旗 パラグアイ
大陸連盟 CONMEBOL
創立 1906
参加クラブ 12
リーグレベル 第1部
下位リーグ セグンダ・ディビシオン
国際大会 コパ・リベルタドーレス
コパ・スダメリカーナ
最新優勝クラブ セロ・ポルテーニョ (2013クラウスーラ)
最多優勝クラブ オリンピア (39回)
テレビ局 Unicanal
公式サイト APF
2014アペルトゥーラ

リーガ・パラグアージャ(Liga Paraguaya)は、パラグアイのサッカー1部リーグである。プリメーラ・ディビシオン(Primera División de Paraguay)とも表記される。12クラブによって争われる。下部リーグはセグンダ・ディビシオン(Segunda División de Paraguay)またはディビシオン・インテルメディア(División Intermedia)である。

強豪クラブはパラグアイの首都アスンシオンに集中しており、アスンシオン市以外に本拠地を構えるクラブの優勝は2回しかない。スポンサー名からコパ・TIGO-ビシオン・バンコとも呼ばれる。

歴史

1906年、エル・ディアリオ紙の取締役であるドン・アドルフォ・リケルメがオリンピア・アスンシオンクラブ・グアラニークラブ・リベルタクラブ・ヘネラル・ディアスクラブ・ナシオナルの5つのクラブを取りまとめ、アマチュアリーグであるリーガ・パラグアージャ・デ・フトゥボル(Liga Paraguaya de Fútbol)を組織した。ウィリアム・パーツ、フニオ・ゴドイ(オリンピア)、ラモン・カバジェロ、マヌエル・ベジャ、サルバドール・メリアン(グアラニー)、フアン・エスカラーダ(リベルタ)、セサル・ウルダピジェータ(ヘネラル・ディアス)、ビセンテ・ガデア(ナシオナル)がそれぞれのクラブの代表者であった[1]。初年度となった1906年のリーガ・パラグアージャは決勝でオリンピアを破ったグアラニーが優勝した。1921年にはパラグアイサッカー協会が南米サッカー連盟(CONMEBOL)に加盟し、1925年には国際サッカー連盟(FIFA)に加盟した。1941年にはプロリーグに移行した。

大会形式

優勝と昇降格

2008年にアペルトゥーラ(前期リーグ)とクラウスーラ(後期リーグ)の2ステージ制が導入され、各ステージの最上位クラブが優勝となる[2]。2007年までは、アペルトゥーラとクラウスーラの最上位クラブが優勝決定戦を行って年間王者を決定していた。ひとつのクラブが両ステージで最上位となった場合は、そのクラブが自動的に年間王者となった。過去3年間で最も獲得勝ち点率の低いクラブは自動的にディビシオン・インテルメディア(2部)に降格となり、2番目に低いクラブはインテルメディアの2位のクラブと昇降格プレーオフを行う。インテルメディアの優勝クラブは自動的にプリメーラ・ディビシオン昇格となり、さらに昇降格プレーオフに勝利したクラブが翌シーズンのプリメーラ・ディビシオン参戦の権利を得る。

南米カップ戦出場権

2010年より、コパ・リベルタドーレスに3枠、コパ・スダメリカーナに3枠の計6枠の南米カップ戦出場枠を割り当てられている。アペルトゥーラとクラウスーラの優勝クラブが自動的にコパ・リベルタドーレスの出場権を得る。ファーストラウンドに出場できる最後の出場枠は、シーズンの通算成績で最上位のクラブ(各ステージの優勝クラブを除く)に割り当てられる。シーズンの通算成績で最上位のクラブがコパ・スダメリカーナの出場権を得、通算成績で4位と5位のクラブも同大会の出場権を得る。

参加クラブ

2014年シーズン
クラブ 本拠地 スタジアム 収容人数
ドセ・デ・オクトゥブレ イタウグア エスタディオ・フアン・カヌート・ペテンヒル 8,000
トレス・デ・フェブレーロ シウダー・デル・エステ エスタディオ・アントニオ・オドネ・サルビ 23,500
セロ・ポルテーニョ アスンシオン エスタディオ・ヘネラル・パブロ・ロハス 32,910
デポルティボ・カピアタ カピアタ エスタディオ・デポルティボ・カピアタ 6,000
クラブ・グアラニー アスンシオン エスタディオ・ロヘリオ・リビエレス 6,000
ヘネラル・ディアス ルケ エスタディオ・ヘネラル・アドリアン・ハラ 3,500
クラブ・リベルタ アスンシオン エスタディオ・Dr.ニコラス・ロペス 10,000
ナシオナル・アスンシオン アスンシオン エスタディオ・アルセニオ・エリコ 4,000
オリンピア・アスンシオン アスンシオン エスタディオ・マヌエル・フェレイラ 20,000
クラブ・ルビオ・ニュ アスンシオン エスタディオ・ラ・アルボレーダ 5,500
ソル・デ・アメリカ ビジャ・エリサ エスタディオ・ルイス・アルフォンソ・ヒアグニ 5,000
スポルティボ・ルケーニョ ルケ エスタディオ・フェリシアーノ・カセレス 25,000

歴代大会結果

アマチュア時代

プロ時代

クラブ別優勝回数

クラブ 優勝 2位 優勝シーズン
オリンピア 39 22 1912, 1914, 1916, 1925, 1927, 1928, 1929, 1931, 1936, 1937, 1938, 1947, 1948, 1956, 1957, 1958, 1959, 1960, 1962, 1965, 1968, 1971, 1975, 1978, 1979, 1980, 1981, 1982, 1983, 1985, 1988, 1989, 1993, 1995, 1997, 1998, 1999, 2000, クラウスーラ2011
セロ・ポルテーニョ 29 28 1913, 1915, 1918, 1919, 1935, 1939, 1940, 1941, 1944, 1950, 1954, 1961, 1963, 1966, 1970, 1972, 1973, 1974, 1977, 1987, 1990, 1992, 1994, 1996, 2001, 2004, 2005, アペルトゥーラ2009, アペルトゥーラ2012
リベルタ 16 20 1910, 1917, 1920, 1930, 1943, 1945, 1955, 1976, 2002, 2003, 2006, 2007, アペルトゥーラ2008, クラウスーラ2008, クラウスーラ2010, クラウスーラ2012
グアラニー 10 12 1906, 1907, 1921, 1923, 1949, 1964, 1967, 1969, 1984, アペルトゥーラ2010
ナシオナル 9 10 1909, 1911, 1924, 1926, 1942, 1946, クラウスーラ2009, アペルトゥーラ2011, アペルトゥーラ2013
ソル・デ・アメリカ 2 11 1986, 1991
スポルティボ・ルケーニョ 2 4 1951, 1953
プレシデンテ・ハジェス 1 0 1952

歴代得点王

プロ化以降の得点王の一覧である。1906年から1934年までのアマチュア時代のデータは失われている[3]。2008年からはトルネオ・アペルトゥーラ(前期リーグ)とトルネオ・クラウスーラ(後期リーグ)の2ステージ制を採用しているため、それぞれのステージ単独での得点王とシーズン通算の得点王のそれぞれを記載している。

得点王回数ランキング

順位 回数 選手 シーズン
1 3回 パラグアイの旗 マシモ・ロロン 1954, 1955, 1956
1 3回 パラグアイの旗 パブロ・セバージョス 2007, 2010, 2011
3 2回 パラグアイの旗 フランシスコ・ソサ 1937, 1942
3 2回 パラグアイの旗 ファビオ・フランコ 1941, 1948
3 2回 パラグアイの旗 ポルフィリオ・ロロン 1944, 1945
3 2回 パラグアイの旗 レオカディオ・マリン 1946, 1947
3 2回 パラグアイの旗 ダリオ・ハラ・サギエル 1949, 1950
3 2回 パラグアイの旗 アントニオ・ラモン・ゴメス 1951, 1952
3 2回 パラグアイの旗 フアン・バウティスタ・アグエロ 1957, 1958
3 2回 パラグアイの旗 ヘナーロ・ガルシア 1964, 1965
3 2回 パラグアイの旗 サトゥルニーノ・アルーア 1970, 1972
3 2回 パラグアイの旗 マリオ・ベロン 1973, 1974
3 2回 パラグアイの旗 フェリクス・ブリテス・ロマン 1986, 1987
3 2回 パラグアイの旗 フランシスコ・フェレイラ 1993, 2000
3 2回 アルゼンチンの旗 エクトル・ヌニェス 1994, 1995
3 2回 パラグアイの旗 マウロ・カバジェロ 1998, 2001
3 2回 パラグアイの旗 フアン・サムディオ 2002, 2004

クラブ別得点王輩出数

クラブごとの得点王輩出数のランキングである。2008年以降はシーズン通算の得点王を数に含め、ステージごとの得点王は含めていない。

順位 人数 クラブ
1 23人 セロ・ポルテーニョ
2 20人 リベルタ
3 15人 オリンピア
4 7人 グアラニー
5 6人 ナシオナル
6 4人 リーベル・プラテ
6 4人 ソル・デ・アメリカ
8 3人 スポルティボ・ルケーニョ
9 2人 プレシデンテ・ハジェス
9 2人 ルベン・ニュ
11 1人 CAコレヒアレス
11 1人 カピタン・フィガリ
11 1人 CAテンベタリー

記録と統計

フアン・サムーディオは歴代最多の111得点を挙げている[8][9]マウロ・カバジェロがサムーディオに続き、1992年から2007年の間に107得点を挙げた。1936年、フラミニオ・シルバ(オリンピア)は1シーズンとしては史上最多の34得点を挙げた。マシモ・ロロン(1954年、1955年、1956年)とパブロ・セバージョス(2007年、2010年、2011年)は史上最多の3度の得点王を獲得している。1994年と1995年に得点王を受賞したアルゼンチンのエクトル・ヌニェスは、外国人として唯一の連続得点王受賞者である。

脚注

関連項目

外部リンク