コンテンツにスキップ

ポマース・ブランデー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「Marc de Bourgogne」ポマースから作られるフランスのマール。樽熟成を行ったために着色している。

ポマース・ブランデー(Pomace brandy)とは、ワイン醸造後にできる発酵後のブドウ残りかすポマース)を蒸留したものである。

こうして得られたエタノールは伝統的な蒸留酒スピリッツ)として使われ、アニスリキュールのように様々なリキュールに加工される。

日本では、ポマース・ブランデーを「粕取りブランデー」とも呼ぶ[1]

種類

[編集]

マール

[編集]

フランスではマールフランス語: marc英語: marc brandy)といい、語源は「つぶす、砕く」を意味した Marcher の派生語[2]。ワイン用にしぼったブドウのかすを蒸留してつくる[2]。しぼりかす自体を指す場合もある[3]シャンパーニュブルゴーニュのものが評価が高いとされるものの、生産量はラングドックがフランス全土の約60%をまかなう[2]。原料は白ワイン用のブドウを使う場合もあれば赤ワイン用のブドウを使う場合もある[2]。アルコール度数もさまざま[2]

関連項目

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ 粕取りブランデー(かすとりブランデー)とは”. コトバンク. 朝日新聞社. 2014年6月11日閲覧。
  2. ^ a b c d e 日仏料理協会 編『フランス 食の事典(普及版)』株式会社白水社、2007年、639頁。ISBN 978-4-560-09202-6 
  3. ^ 本間るみ子; 増井和子; 山田友子 著、文藝春秋 編『チーズ図鑑』(7版)株式会社文藝春秋文春新書182〉、2009年、229頁。ISBN 4-16-660182-2