ボケ (植物)

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ボケ
ボケ
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : ナシ亜科 Maloideae
: ボケ属 Chaenomeles
: ボケ speciosa
学名
Chaenomeles speciosa
和名
ボケ
英名
Flowering Quince

ボケ(木瓜)は、バラ科の落葉低木。学名Chaenomeles speciosa(シノニムC. lagenaria


  • 実が瓜に似ており、木になる瓜で「木瓜(もけ)」とよばれたものが「ぼけ」に転訛(てんか)したとも、「木瓜(ぼっくわ)」から「ぼけ」に転訛したも言われる。帰化植物(平安時代)。学名のspeciosa は 美しい、華やか 、Chaenomelesは 「chaino(開ける)+ melon(リンゴ)」が語源。花言葉は「先駆者」「指導者」「妖精の輝き」「平凡」。

形態

  • 生活形:落葉低木
  • 樹高:1~2m。
  • 枝:若枝は褐色の毛があり、古くなると灰黒色。
  • 幹:樹皮は縦に浅く裂け、小枝は刺となっている。
  • 葉:長楕円形・楕円形。長さ 5~9cmで鋭頭でまれに鈍頭。基部はくさび形で細鋭鋸歯縁。
  • 花:3~4月に葉よりも先に開く。短枝の脇に数個つき径2.5~3.5cm。色は基本的に淡紅、緋紅。白と紅の斑、白などがある。

性質

  • 好陽性で土壌を選ばない。移植は容易で、大気汚染・潮害にはさほど強くない。
  • 日本では本州から四国九州にかけて植栽、または自生。温暖地でよく育ち北海道南部では種類が限定される。

用途

満開のボケの花(4月8日)
  • 庭園樹としてよく利用され、添景樹として花を観賞する目的で植栽される。盆栽にも用いられる。
  • 実を果実酒などにすることもある。

関連項目

クサボケ

同属の植物にクサボケ(草木瓜、Chaenomeles japonica 英名Japanese quince)がある。50cmほど。実や枝も小振り。本州や四国の日当たりの良い斜面などに分布。シドミ、ジナシとも呼ばれる。花は朱赤色だが、白い花のものを白花草ボケと呼ぶ場合もある。果実はボケやカリン同様に良い香りを放ち、果実酒の材料として人気がある。減少傾向にある。

外部リンク