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ブナ科

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ブナ科
トキワガシ(Quercus ilex subsp. rotundifolia
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
階級なし : 真正バラ類I Eurosids I
: ブナ目 Fagales
: ブナ科 Fagaceae

科命名者 = Dumortier

ブナ科 (Fagaceae) は被子植物のひとつ。世界に10属、1100種程度ある。雌雄同株で多くは高木。古くは殻斗科とよばれた。  常緑樹も落葉樹もあるが、すべて木本。新芽は鱗片が螺旋状に並んだもので包まれる。雌雄同株で、雄花は穂状について垂れ下がり、いわゆる尾状花序である。殻斗(総苞片が硬く変化したもの)に1個ないし2-3個の果実(堅果)の基部あるいは全体が覆われ、殻斗果(=ドングリ状果)と呼ばれる偽果をつける。温帯から亜熱帯にまで広く分布し、生育地のほとんどで、森林を構成する重要な樹種となっている。日本ではシイカシ類常緑広葉樹林の、ブナ落葉広葉樹林の重要な樹種である。

ブナ科の分類と日本で見られる主な種

※ブナ科はその果実の形によりブナ亜科(subfamily Fagoideae),クリ亜科(subfamly Castaneoideae),コナラ亜科(Subfamily Quercoideae)に分類されるが割愛する。
※日本に分布する種は種内変異を除いた、各種のリンクを参照

  • Castaneaクリ属  8種が東アジア、南ヨーロッパ、北米東部に分布。(日本に1種が分布)
  • Castanopsisシイ属 約130種類が東南・東アジアに分布。(日本に2種が分布)
  • Chrysolepis-トゲガシ属 2種がアメリカ合衆国西部に分布。
  • Colombobalanus -コロムボバラヌス属 1属1種 Colombobalanus excelsa(シノニム Trigonobalanus excelsa)がコロンビアに分布。
  • Formanodendron-フォルマノデンドロン属 1属1種  Formanodendron doichangensis(シノニム Trigonobalanus doichangensis)が中国雲南省からタイに分布。
  • Notholithocarpus-ノトリトカルプス属1属1種 Notholithocarpus densiflorus(シノニム Lithocarpus densiflorus)アメリカ合衆国オレゴン州とカリフォルニア州 に分布。
  • Subgenesis Quercus-コナラ亜属 北半球を中心に約450種が分布
  • Section Quercus-コナラ節
  • Subsection Quercus-クェルカス(コナラ)亜節(日本に3種が分布)
  • Subsection Mesobalanus-メソバラヌス(カシワ)亜節(日本に1種が分布)
  • Section Cerris-ケリーズ(クヌギ)節 (日本に2種が分布)
  • Section Ilex-イレックス(ウバメガシ)節 (日本に1種が分布)
  • Section Protobalanus-プロトバラヌス節
  • Section Lobatae-ロバタエ節
  • Subgenesis Cyclobalanopsis-アカガシ亜属 アジアに約150種が分布(日本に8種が分布)
  • Trigonobalanus-トリゴノバラヌス属 1属1種 Trigonobalanus verticillata がインドネシア・マレー半島に分布

参考文献

  • 林弥栄編 『日本の樹木』 山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、1985年、ISBN 4635090175

関連項目