アラカシ

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アラカシ
Quercus glauca
Quercus glauca大阪府、2006年10月)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
階級なし : 真正バラ類I Eurosids I
: ブナ目 Fagales
: ブナ科 Fagaceae
: コナラ属 Quercus
亜属 : アカガシ亜属
Q. subg. Cyclobalanopsis
: アラカシ Q. glauca
学名
Quercus glauca
Thunb.[1]
シノニム

Cyclobalanopsis glauca
Cyclobalanopsis glauca var. kuyuensis
Cyclobalanopsis repandifolia
Quercus glauca var. kuyuensis
Quercus glauca var. nudata
Quercus glauca f. elongata
Quercus glauca f. latifolia
Quercus glauca f. stenocarpa

和名
アラカシ(粗樫)、クロガシ、ナラバガシ
英名
ring-cup oak
Quercus glauca

アラカシ(粗樫、学名: Quercus glauca)は、ブナ科コナラ属常緑広葉樹クロガシナラバガシともいう。

特徴[編集]

樹皮は黒っぽい灰色。

楕円形で硬く、中央から先にあらい鋸歯がある。裏面はを吹いたように白い。

開花期は4・5月で、雌雄異花

果実堅果)は、いわゆるドングリのひとつになる。殻斗(ドングリの入っている台のような部分)は状である。

分布・生育地[編集]

中国台湾日本本州東北以南、四国九州)に分布する。

人里近くの雑木林に多く見られる。照葉樹林の構成種であるが、人為的攪乱にも強く、人手が入った二次林に特に多い。そのような森林は大体コジイとアラカシを中心とした森林になるが、極相ではタブノキなどが入るものと考えられる。照葉樹林そのものがほとんど残っていない場所でも、この種は比較的よく見られる。

種内変異[編集]

  • 変種
アマミアラカシ Quercus glauca var.amamianaシノニムCyclobalanopsis amamiana
ホソバアラカシ Quercus glauca var. linearifolia
  • 品種
ヒリュウガシ Quercus glauca f. lacera
  • 園芸品種
ヨコメガシ Quercus glauca ' Fastigiata'
  • 交雑種
チンゼイガシ Quercus x kiusiana ハナガガシとの種間雑種
イズアカガシ(ヒメアカガシ) Quercus x yokohamensis シノニム Quercus x idzuensis アカガシとの種間雑種

天然記念物[編集]

都道府県指定

  • 山口県 : 秋穂二島のアラカシ - 山口県山口市大字秋穂二島1376番地 栄泰寺境内
  • 大分県 : 朝見神社のアラカシ林とクスノキ - 大分県別府市朝見2丁目 朝見神社境内
  • 兵庫県 : 栲幡原神社のカシ林 - 兵庫県養父市大屋町和田 栲幡原神社境内
  • 岐阜県 : 熊野神社のアラカシ - 岐阜県揖斐郡揖斐川町春日美束種本1216 熊野神社境内
  • 群馬県 : 雙林寺の千本樫 - 群馬県渋川市中郷 雙林寺境内
  • 茨城県 : 高宮神社のカシ - 茨城県常陸太田市大菅892 高宮神社境内
  • 広島県 : 鶴亀山の社叢のアラカシ林 - 広島県東広島市河内町入野恵能田 布多都宮神社境内
  • 香川県 : 根上りカシ - 香川県高松市栗林町1丁目20-16 栗林公園
  • 広島県 : 馬木八幡神社の社叢 - 広島県広島市東区馬木五丁目1370ほか 馬木八幡神社境内

市町村指定

利用[編集]

公園学校にもよく植栽されている。建築材として利用される。

大きな木になると、樹皮の傷口から虫が入り、これにカブトムシクワガタムシが集まることがあり、クヌギほどではないが、そのような昆虫を見るのによい木である。

脚注[編集]

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  1. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2011年12月2日閲覧。

参考文献[編集]


関連項目[編集]

外部リンク[編集]