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ビンゲン・アム・ライン

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紋章 地図
Wappen von Bingen
基本情報
連邦州: ラインラント=プファルツ州
郡: マインツ=ビンゲン郡
緯度経度: 北緯 49度58分01秒
東経 07度53分42秒
標高: 海抜 89 m
面積: 37.74 km²
人口:

25,757人(2021年12月31日現在) [1]

人口密度: 682 人/km²
郵便番号: 55411
市外局番: 06721-06725
ナンバープレート: MZ、旧: BIN
自治体コード: 07 3 39 005
市の構成: 8 市区
市庁舎の住所: Burg Klopp
55411 Bingen
ウェブサイト: www.bingen.de
E-Mail: stadtverwaltung@bingen.de
行政
上級市長: ビルギート・コリン=ランゲン (Birgit Collin-Langen) (CDU)
市の首班: トーマス・フェザー (Thomas Feser) (CDU)

ビンゲン・アム・ライン(Bingen am Rhein)は、ドイツラインラント=プファルツ州マインツ=ビンゲン県に所属する地方都市。人口約26,000人、面積は37.74km²。

一般的にビンゲン(Bingen)という地名は、ここを指す。

他にバーデン=ヴュルテンベルク州ジグマリンゲン県にも同名の町が存在するので、正式には「ライン川河畔の」という意味のアム・ラインという接尾語を付ける。(参考:ビンゲン・ベイ・ジグマリンゲン de:Bingen (bei Sigmaringen)

概要

クロップ城とライン川対岸のリューデスハイムの町を望む

町の北側は東から西へ向かうライン川に接し、西側に南から下る支流ナーエ川の河口が開く。ライン川は町を過ぎた所で大きく北へ曲がり、モーゼル川流域の森やケルンに向かって下ってゆく。その手前の中洲には「ねずみの塔」の名で親しまれる塔が建てられていて、いわゆる「ロマンチック・ライン」の景観の一つになっている。(注:一説によれば、通行税を取る為の監視塔であったとされる)

ナーエ川に面して建つ聖マルティン(聖マルティヌス)教会を中心にライン川に沿って広がる小さな町の周囲は、緑の森のなだらかな丘に囲まれ、また町の中心の小高い丘には現在は市庁舎となった中世の姿を留めるクロップ城が建っている。ライン川沿いには埠頭が整備され、対岸にはヘッセン州のリューデスハイムと呼ばれる葡萄畑の広大な丘陵地帯が広がる。 今日ビンゲルブリュック地区と呼ばれるナーエ川の対岸はやはり葡萄畑の丘陵地帯で、近年になって開かれてきたが、かつては中世の女予言者として知られたヒルデガルト・フォン・ビンゲンの建てたルペルツベルク女子修道院があったことで知られる。しかし今ではその名は通りの一部に残されているにすぎない。

歴史

  • 古くからライン川とナーエ川河畔の集落への水上交通の要衝として開けた。
  • 紀元前11年 ローマ帝国の国境警備のための城塞ビンギウム城が、今日クロップ城のある辺りに置かれた。またナーエ川の橋もローマ軍によって架けられたのが最初といわれる。
  • 355年 ゲルマン部族の軍隊によりビンギウム城が奪われ、ローマ軍撤退。
  • その後フランク王国の支配下に置かれる。
  • 983年 マインツの大司教ヴィリギス、神聖ローマ皇帝オットー2世よりビンゲンを領地として授かる。
  • 15世紀中頃 マインツ司教座聖堂(いわゆるマインツ大聖堂)の直轄領地となる。
  • 17世紀後半 直轄領ということが災いし、三十年戦争でスェーデン軍によって町が破壊され、その後フランス軍によって支配された。この時ルペルツベルクの女子修道院も破壊されて放棄された。
  • 1816年 ナポレオン軍の敗退とともにフランス軍の支配を脱する。
  • 第二次世界大戦で大きな破壊を受ける。

経済

葡萄農園経営とワイン生産、ナーエ川流域各地のワイン産地との流通とそれに付随する商業活動が主体。工業はほとんどない。多くの戦争で歴史的遺産がほとんど破壊されてしまったため、観光ルートからは外されている。避暑地としてドイツ国内では知られているが訪れる人は多いとはいえない。したがって町の歳入は多くない。近年人件費の高騰から葡萄農園の経営も逼迫し、農園経営からの脱却を図っている。

ゆかりのある人物

近隣

関連項目

引用

  1. ^ Statistisches Landesamt Rheinland-Pfalz – Bevölkerungsstand 2021, Kreise, Gemeinden, Verbandsgemeinden

外部リンク