バーバートカゲ

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バーバートカゲ
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : スキンク下目 Scincomorpha
: トカゲ科 Scincidae
: トカゲ属 Plestiodon
: バーバートカゲ P. barbouri
学名
Plestiodon barbouri
(Van Denburgh, 1912)
和名
バーバートカゲ
英名
Barbour's blue-tailed skink

バーバートカゲPlestiodon barbouri)は、爬虫綱有鱗目トカゲ科トカゲ属に分類されるトカゲ。

分布

日本奄美大島伊平屋島沖縄島加計呂麻島久米島渡嘉敷島徳之島請島与路島[1][2]固有種[a 1]

形態

全長18センチメートル[1][2]。頭胴長5-7センチメートル[a 1]。胴体中央部の斜めに列になった背面の鱗の数(体列鱗数)は22か24[2][a 1]。腹面の色彩は淡灰色[a 1]

幼体の体色は黒や暗褐色で、5本の明色の縦縞が入る[a 1]。尾は青く、尾の先端から尾全体の2/3を青色部が占める[a 1]。オスの成体は体色が暗褐色や褐色[a 1]。メスは幼体の色彩を残す個体が多い[a 1]

生態

山地や低山地、丘陵にある常緑広葉樹からなる原生林二次林などに生息する[1][2][a 1]。同所的に分布するオキナワトカゲとは、山地の常緑広葉樹林に生息することで棲み分けを行っている[1][a 1]

食性は動物性で、昆虫クモ、陸棲の巻貝ミミズなどを食べる[1][a 1]

人間との関係

森林伐採や下草刈りによる生息地の破壊、人為的に移入されたノネコフイリマングースなどによる捕食により生息数は減少している[a 1]

絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト[a 1]

参考文献

  1. ^ a b c d e 池田純 「バーバートカゲ」『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』千石正一監修 長坂拓也編著、ピーシーズ、2002年、319頁。
  2. ^ a b c d 松井孝爾 「バーバートカゲ」『動物大百科12 両生・爬虫類』深田祝監修 T.R.ハリディ、K.アドラー編、平凡社1986年、161頁。

関連項目

外部リンク