テーム・スニネン

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テーム・スニネン
2017年
2017年
基本情報
国籍  フィンランド
生年月日 (1994-02-01) 1994年2月1日(30歳)
出身地 トゥースラ
WRCでの経歴
活動時期 2014年 - 現在
コ・ドライバー フィンランドの旗 ヤルモ・レーティネン
フィンランドの旗 ミッコ・マルックラ
所属チーム オレカMスポーツヒュンダイ
出走回数 77
チャンピオン回数 0
優勝回数 0
表彰台回数 3
ステージ勝利数 14
通算獲得ポイント 262
初戦 2014 ラリー・フィンランド
最終戦 2022年 ラリージャパン
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テーム・スニネンフィンランド語: Teemu Suninen1994年2月1日 - )は、フィンランドトゥースラ出身のラリードライバー[1]。左利き。

略歴

初期活動

ラリークロス選手権にも出場していたスニネンは、2014年よりWRCキャリアを開始する。初年度から2016年まで、WRCのサポート選手権であるWRC3で2勝、WRC2で4勝上げている。 2017年からMスポーツへ加入し、セバスチャン・オジェオット・タナクとチームメイトになる。フォード・フィエスタR5でWRC2に6戦、フォード・フィエスタWRCポーランドフィンランドに出場した。

Mスポーツ・フォード

2018年はブリアン・ブフィエと3台目のシートを共有する形で11戦に参戦。ラリー・ド・ポルトガルではチームメイトのオジェを凌駕するタイムをたたき出し、自身初の表彰台を獲得した。しかし終盤は精彩を欠いたこともあり、ランキングは12位に終わった。

2019年はオジェの離脱によりフル参戦を果たす。ラリー・スウェーデンではオット・タナクを抑え首位を走りながらも、DAY3でコースオフし優勝を逃す。同年途中より、コ・ドライバーをマルコ・サルミネンからかつてミッコ・ヒルボネンと組んでいたヤルモ・レーティネンへと変更。ラリー・サルディニアでは2位完走を果たす。しかし、表彰台はこの1回のみで、ランキングも9位に終わる。

2020年はエルフィン・エバンスが離脱したため、事実上エースドライバーとしてMスポーツから参戦する。ラリー・メキシコでは、トラブルに見舞われることも無く首位争いを繰り広げ、総合3位で完走を果たした。その後新型コロナウイルス感染症によるシーズン中断・再編が行われ全7戦開催へ変更された。第6戦ラリー・サルディニアでは序盤首位に立ちメキシコ同様首位争いを繰り広げるが、第2レグ以降はペースが上がらず最終的には5位に終わった。ランキングでは前年を上回る7位となったが、この年からチームメイトで表彰台ゼロに終わったエサペッカ・ラッピはランキング6位となりチームメイト対決では8ポイント差で敗れた。

2021年も同チームから参戦。レーティネンとのコンビを解消し[2]、再びミッコ・マルックラをコ・ドライバーに迎え入れる。この年は新たに加入したアドリアン・フルモーと2台目のフォード・フィエスタWRCを共有し、フルモーがWRカーで出場する間はWRC2に参戦する。開幕戦ラリー・モンテカルロではSS1の途中まで最速タイムをマークしていたが、残り500mの地点でクラッシュを喫しリタイアに終わる。これが影響し第2戦アークティック(フィンランド)では8位、第5戦ラリー・サルディニアでは開幕戦の再現をするかのようにSS1でまたしてもクラッシュし31位、第6戦エストニアはパンクの影響で6位に終わり精彩を欠いた。思うような成績を残せないスニネンは第8戦ベルギー終了後にMスポーツ離脱を発表した。

ヒュンダイ

Mスポーツを離れたスニネンは第10戦ラリー・フィンランドでモヴィスポーツからWRC2に出場し優勝、その直後ヒュンダイへ加入しラリー・カタルーニャでは新型マシンヒュンダイ・i20 Nラリー2をドライブし2位表彰台を獲得したがWRC2チャンピオンの可能性はこの時点で消滅した。続く最終戦もWRC2での出場を予定していたが、ワークスドライバーであるオィット・タナックが家庭の事情で欠場を決めたため、急遽代役としてヒュンダイ・i20クーペWRCをドライブすることとなった。4か月ぶりのWRカー参戦だったこともあり初日は慎重な出だしだったが、第2レグからは少しずつマシンにも慣れていきSS10とSS15で3番手タイムをマークし本来の速さを取り戻した。最終的にはエストニアに続く6位に入った。

2022年は、WRC2を中心に昨シーズン終盤に移籍したヒョンデより第4戦ポルトガルに参戦。地元フィンランドでは優勝を飾るも、フロントバンパーの重量不足により失格処分となってしまった。

エピソード

  • Mスポーツ・フォードでのチームメイトエサペッカ・ラッピとはレーシングカート出身で、2人はかつてカートで同じチームに所属していた。
  • 2019年より導入されたカーナンバー制度では3を選択している。理由は自身のレース人生で常に3のつく数字を背負ってきたから。
  • かつてはトヨタのテストドライバーとしてトヨタ・ヤリスWRCの開発に携わった。

WRCでの年度別成績

所属チーム ランキング 獲得ポイント 最高位・回数 表彰台回数
2017年 MスポーツフォードWRT 14位 29 4位・1回 0回
2018年 11位 54 3位・1回 1回
2019年 9位 89 2位・1回 1回
2020年 7位 44 3位・1回 1回
2021年 MスポーツフォードWRT
ヒュンダイ・シェル・モービスWRT
11位 29 6位・2回 0回
2022年 ヒョンデ・i20N Rally2 24位* 2* 9位・1回 0回
所属チーム 車両 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 WDC ポイント
2020年 Mスポーツ・フォードWRT フォード・フィエスタWRC MON
8
SWE
8
MEX
3
EST
6
TUR
Ret
ITA
5
MNZ
Ret
7位 44
2021年 MON
Ret
ARC
8
ITA
31
EST
6
11th 29
フォード・フィエスタR5 Mk. II CRO
10
POR
8
KEN
WD
BEL
Ret
GRE
WD
モヴィスポーツ フォルクスワーゲン・ポロGTI R5 FIN
8
ヒュンダイ・モータースポーツN ヒュンダイ・i20N Rally2 ESP
11
MNZ
6
2022年 ヒョンデ・モータースポーツN ヒョンデ・i20N Rally2 MON SWE CRO POR
Ret
ITA
38
KEN EST
9
FIN
DSQ
BEL GRE NZL
17
ESP
11
JPN
8
20位 9

* シーズン進行中

WRC2

所属チーム 車両 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 WDC ポイント
2022年 ヒョンデ・モータースポーツN ヒョンデ・i20N Rally2 MON SWE CRO POR
Ret
ITA
25
KEN EST
2
FIN
DSQ
BEL GRE
10
NZL ESP
1
JPN
2
6位 68

脚注

出典

  1. ^ WRC2 - Drivers - World Rally Championship - wrc.com”. wrc.com. 2016年2月14日閲覧。
  2. ^ SUNINEN, GREENSMITH AND FOURMAUX IN 2021 - m-sport・2021年1月6日

外部リンク