チャールズ・ストロス
チャールズ・ストロス Charles Stross | |
---|---|
誕生 |
1964年10月18日(59歳) イギリスリーズ |
職業 | SF作家、ファンタジー作家、ホラー作家 |
国籍 | イギリス |
ジャンル | SF、ファンタジー、ホラー |
代表作 |
シンギュラリティ・スカイ アッチェレランド |
主な受賞歴 |
ヒューゴー賞 中長編小説部門 ローカス賞SF部門 |
公式サイト | Charlie's Place |
ウィキポータル 文学 |
チャールズ・ストロス(Charles Stross、1964年10月18日 - )はイギリスのSF作家、ファンタジー作家、ホラー作家。
略歴
量子論を用いたスペースオペラといったハードSFを作風とし、アレステア・レナルズ、ケン・マクラウド、リズ・ウィリアムズと並んで、英国SF界の新鋭と称されている。また、ラヴクラフトもののホラー作品も手がける。
リーズ出身。六歳の頃から作家となる夢を持ち、ホワイトドワーフ誌にダンジョンズ&ドラゴンズの記事を書く。1986年にインターゾーン誌でデビュー。1980年代後半から1990年代初頭までに12作品を執筆した。ロンドン大学で薬学の学位を得るも、薬剤師になるのをやめて、ブラッドフォード大学に再入学、コンピュータ科学で学位を取り、2000年代にはLinuxやPerlといったフリーソフトウェアのジャーナリストとして働いた。フィクションも1998年から再び執筆し始め、現在はほぼフィクション作家としてフルタイムで執筆している。2005年、The Concrete Jungleでヒューゴー賞受賞。2007年3月現在、エディンバラ在住。
2007年より発表した近未来小説Halting State、Rule 34は、三部作となる予定だった。しかし2013年、エドワード・スノーデンの告発などにより、小説のアイディアにする予定だった諜報活動が、既に実際にNSAによって行われていることが判明したため、続編の執筆を断念した。また、同シリーズの記述の多くは現実の物となっており、現時点で実現していないのはスコットランドの独立と量子コンピュータによる公開鍵暗号の解読のみだという[1]。
このような経歴のためか、フリーソフトウェア運動に対する造詣が深く、未出版の作品をクリエイティブ・コモンズライセンスで公開したり、運動の提唱者であるリチャード・ストールマンを彷彿とさせる人物が登場する作品もある。
2007年のアジアで初めてのワールドコンNIPPON2007に続き、2010年4月10・11日大宮で開催のSFコンベンション「はるこん」のゲスト・オブ・オナーとして来日。 はるこん実行委員会出版のハルコン・SF・シリーズ No.2010「雪玉に地獄で勝算はあるか?」は、チャールズ・ストロスの本邦未訳短編・エッセイ集(表紙・挿し絵は大石まさる、解説は大森望)。早川書房SFシリーズ、通称 銀背を模した同人誌として、好評を博している。
作品
フィクション
- Scratch Monkey, 1993
- Toast: And Other Rusted Futures, 2002
- 『シンギュラリティ・スカイ』(Singularity Sky, 2003) - ヒューゴ賞ノミネート作品
- 『アイアン・サンライズ』 (Iron Sunrise, 2004)
- 『残虐行為記録保管所』 (The Atrocity Archives, 2004) - 『コンクリート・ジャングル』 (The Concrete Jungle) が2005年ヒューゴー賞 中長編小説部門受賞
- The Family Trade, 2004
- The Hidden Family, 2005
- 『アッチェレランド』(Accelerando, 2005) - 2006年ローカス賞SF部門受賞
- The Clan Corporate, 2006 - The Family Trade、The Hidden Family と合わせて、2006年のサイドワイズ賞受賞
- Halting State, 2007
- Rule 34, 2011
ノンフィクション
- The Web Architect's Handbook, 1996
脚注
- ^ PSA: Why there won't be a third book in the Halting State trilogy Charlie's Diary Charlie Stross(著者自身の日記)
関連項目
- いずれもストロスが考案したダンジョンズ&ドラゴンズのモンスター。