ダラス航空ショー空中衝突事故

ダラス航空ショー空中衝突事故
	B-17の残骸を調べるNTSB調査官
事故の概要
日付	2022年11月12日
概要	空中衝突
現場	アメリカ合衆国テキサス州; ダラスエグゼクティブ空港付近
負傷者総数	0
死者総数	6 (全員)
生存者総数	0
第1機体
	; 2019年に撮影された事故機
機種	ボーイング B-17G-95-DL/PB-1W フライングフォートレス
機体名	Texas Raiders
運用者	American Airpower Heritage Flying Museum
機体記号	N7227C; 44-83872 (s/n); 77235 (BuNo)
乗員数	5
死者数	5 (全員)
生存者数	0
第2機体
	; 2019年に同空港の同イベントで撮影された事故機
機種	ベル P-63F-BE キングコブラ
運用者	American Airpower Heritage Flying Museum
機体記号	N6763; 43-11719 (s/n)
乗員数	1
死者数	1 (全員)
生存者数	0
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ダラス航空ショー空中衝突事故（ダラスこうくうショーくうちゅうしょうとつじこ）は、2022年 11月12日の現地時間13時20分にアメリカテキサス州のダラスにあるダラス・エグゼクティブ空港で開催されていた航空ショーで発生した事故である^[2]。2機はショーの最中に空中衝突しそのまま墜落、爆発を起こし炎上した。両機の乗員6人全員が死亡した。

背景

衝突したのは、ボーイングの爆撃機B-17G「フライングフォートレス」（機体記号：N7227C）と、ベル・エアクラフトの戦闘機P-63F「キングコブラ」（機体記号：N6763）の2機である^[3]。

2機はダラス・エグゼクティブ空港で開かれていたウイングス・オーバー・ダラス航空ショーの午後のプログラムに参加していた^[4]。事故当時、アクロバット飛行ではなく「パレード」と呼ばれる形式で飛行していた^[5]。

13時20分頃、展示飛行を行っている最中に飛行中のB-17G付近を同じく展示飛行中のP-63Fなどの単発戦闘機(機種は不明)の編隊2機が旋回しながら通過した後、曲がりきれなかったのか最後尾にいたP-63FがB-17Gに左後方から接近する形で接触した^[6]。

この衝突でP-63Fは粉々になり、B-17GはP-63Fの右翼によって胴体を切断され、前後に2つに割れて墜落した。B-17Gの前方部分は墜落時に爆発し、大きな黒煙を上げて炎上した^[1]。

両機の乗員6人全員が死亡した。地上での死傷者はいなかった^[7]。

国家運輸安全委員会 (National Transportation Safety Board; NTSB)、連邦航空局 (Federal Aviation Administration; FAA)が共同で調査を開始し、両機にブラックボックスは搭載されていなかったが、P-63Fの衛星航法装置（SNS）とP-17の電子飛行ディスプレイ（EFIS）が回収された^[8]。