タパ
タパ (タヒチ語 tapa) は、オセアニアのポリネシア、メラネシア、ミクロネシアで伝統的に作られる、樹皮布(樹皮でできた布)である。
カパ(ハワイ語 kapa)、ンガトゥ(トンガ語 ngatu)、マシ(フィジー語 masi)、シアポ(サモア語 siapo)、タパ布とも。
原料には、クワ科のカジノキ、パンノキ、イチジクなどが使われるが、カジノキが主である。カジノキは移民の栽培に伴いポリネシア全域に広がった。
製法
- 樹から樹皮を剥ぐ。
- 水に晒して柔らかくする。
- やすりで表面を削り取る。タパに使うのは内皮[要曖昧さ回避]である。
- 棒で叩いて延ばす。(タパ打ち)
- 天日で乾燥させる。
- 大きいものを作るなら糊でつなぎ合わせる。
- 乾燥させる。
織る工程がないので、不織布に分類される。なお、日本でもカジノキから布を作るが、日本では樹皮をほぐし糸(ゆう)にして、それを織って布にする。