タパ

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18世紀ハワイのタパ(カパ)
タパ打ち

タパ (タヒチ語 tapa) は、オセアニアポリネシアメラネシアミクロネシアで伝統的に作られる、樹皮布樹皮でできた)である。

カパハワイ語 kapa)、ンガトゥ(トンガ語 ngatu)、マシ(フィジー語 masi)、シアポ(サモア語 siapo)、タパ布とも。

原料には、クワ科カジノキパンノキイチジクなどが使われるが、カジノキが主である。カジノキは移民の栽培に伴いポリネシア全域に広がった。

製法

  1. 樹から樹皮を剥ぐ。
  2. 水に晒して柔らかくする。
  3. やすりで表面を削り取る。タパに使うのは内皮[要曖昧さ回避]である。
  4. 棒で叩いて延ばす。(タパ打ち)
  5. 天日で乾燥させる。
  6. 大きいものを作るならでつなぎ合わせる。
  7. 乾燥させる。

織る工程がないので、不織布に分類される。なお、日本でもカジノキから布を作るが、日本では樹皮をほぐし糸(ゆう)にして、それを織って布にする。