ソウル・ステーション

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ソウル・ステーション
ハンク・モブレースタジオ・アルバム
リリース
録音 1960年2月7日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニュージャージー州
イングルウッド・クリフス
ヴァン・ゲルダー・スタジオ
ジャンル ジャズハード・バップ
時間
レーベル Blue Note BST 84031
プロデュース アルフレッド・ライオン
ハンク・モブレー アルバム 年表
Another Monday Night at Birdland
(1959年)
Soul Station
(1960年)
Roll Call
(1960年)
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専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
Allmusic5/5stars[2]
The Rolling Stone Jazz Record Guide4/5stars[3]

ソウル・ステーション』 (Soul Station) は、ジャズテナー・サックス奏者であるハンク・モブレーが、ブルーノート・レコードから1960年に発表したアルバムカタログ番号:BLP 4031)。このアルバムに続いて発表された『ロール・コール』とともに、モブレーの最も有名なアルバムとなっている。

概要[編集]

ヴァン・ゲルダー・スタジオで録音されたこのアルバムは、ハード・バップのスタイルに根差したものとなっている。

モブレーのカルテットには、アート・ブレイキー(かつて所属していたザ・ジャズ・メッセンジャーズ英語版バンドリーダー)、後にマイルス・デイヴィス・クインテット英語版でバンドメイトとなるウィントン・ケリーポール・チェンバースが加わっていた。このアルバムの最初と最後の曲には、いずれもスタンダード曲であるアーヴィング・バーリンの「リメンバー」と、ラルフ・レインジャー英語版レオ・ロビン英語版の「イフ・アイ・シュッド・ルーズ・ユー」が置かれている。この2曲に挟まれる形で、ブルージーなタイトル曲「ソウル・ステーション」とアップテンポの「ジス・アイ・ディグ・オブ・ユー」など、モブレー作の新曲4曲が配されている。

評価[編集]

ルディ・ヴァン・ゲルダーが手がけたCD盤に寄せられたライナーノーツで、ジャズ評論家のボブ・ブルーメンソール (Bob Blumenthal) は、このアルバムはモブレーにとって、ソニー・ロリンズにとっての『サキソフォン・コロッサス』、ジョン・コルトレーンにとっての『ジャイアント・ステップス』のようなものであることを説明している。ブルーメンソールは、この録音を「ブルーノート・レーベルはもとより、あらゆるレーベルに残された最も上質のプログラムのひとつ」とも述べた[4]

このアルバムに星5つを付けたオールミュージック (AllMusic) のレビュー担当者ステイシア・プロフロック (Stacia Proefrock) は、「総じて、このアルバムは、過小評価されているバップ時代のミュージシャンたちのひとりによる輝く星なのである。」とレビューを締めくくっている[2]

トラックリスト[編集]

特記のない曲は、ハンク・モブレーの作曲作品。

Side one[編集]

#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.リメンバー / Rememberアーヴィング・バーリンアーヴィング・バーリン
2.「ジス・アイ・ディグ・オブ・ユー / This I Dig of You」  
3.「ディグ・ディス / Dig Dis」  

Side two[編集]

#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「スプリット・フィーリンズ / Split Feelin's」  
2.「ソウル・ステーション / Soul Station」  
3.イフ・アイ・シュッド・ルーズ・ユー / If I Should Lose YouRalph Rainger, Leo RobinRalph Rainger, Leo Robin

パーソネル[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Billboard Oct 10, 1960
  2. ^ a b ソウル・ステーション - オールミュージック
  3. ^ Swenson, J., ed (1985). The Rolling Stone Jazz Record Guide. USA: Random House/Rolling Stone. pp. 143. ISBN 0-394-72643-X 
  4. ^ Bob Blumenthal. Soul Station. 1999, Blue Note Records 7243 4 95343 2 2, liner notes.