スウィートランド

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スウィートランド (SWEET LAND) は、バンダイナムコエンターテインメントが発売するプライズゲームに分類されるアーケードゲーム機。

プッシャーゲーム機と呼ばれるジャンルの代表的存在である。「スウィート」の名の通り景品には主に菓子類が用いられるが、小型のアクセサリーや雑貨を用いることも可能である。

概要

1986年昭和61年)に当時のナムコから初代「スウィートランド」が発売。以降モデルチェンジを繰り返しながら30年近く発売され続けているロングセラーシリーズである。

筐体はドーム型になっている。4人プレイに対応しており、ドームの四方に景品が乗っているテーブルがある。テーブルは上段テーブルと下段テーブルが階段状に配置されており、上段テーブルが前後に動くことで下段テーブルの景品が落ち、景品獲得口から獲得できる仕組みとなっている。2015年平成27年)発売予定の「スウィートランド5」では従来の4人プレイの他にテーブル2か所の2人プレイ対応が追加した。

構造上小さめの景品しか扱えないが、店によってはあらかじめ菓子類などの景品を下段テーブルにタワー状に積み上げることで射幸性を高めている。1998年(平成10年)発売の「スウィートランド3」ではドームの高さが従来より 10 cm、2004年(平成16年)発売の「スウィートランド4 サクラバージョン」と「スウィートランド4 ブライトバージョン」ではさらに 5 cm 高くなり、より景品を高く積み上げることが可能となった。

遊び方

遊び方としては、

  1. 硬貨を投入すると、景品獲得口が開く。
  2. 1番の「すくう」ボタンを押して筐体下部を流れる景品をショベルですくう。
  3. 2番の「おとす」ボタンを押してすくった景品を自分のテーブルの上に落とす。何もすくえなかった場合もボタンを押して景品を落とす動作を行う必要がある。
  4. 上段テーブルの動きを利用して景品を上段から下段へ落とし、さらに下段テーブルから落とした景品が獲得できる。
  5. しばらくすると景品獲得口が閉じる。

のようになる。なお、硬貨を投入してから何も操作しないまま時間が経過すると自動で景品をすくう動作や落とす動作が行われる。

シリーズ機

メインシリーズ

スウィートランド
1986年昭和61年)発売。この機種のみ筐体の外側にロゴが書かれていない。
NEWスウィートランド
1990年平成2年)発売。ピンクの2色をメインカラーとしている。
スウィートランド2
1994年(平成6年)発売。の2色をメインカラーとしている。初代とNEWでは、100円投入口のほかに10円投入口があり、30円1プレイ、100円4プレイの設定にしていた店が多かったが、2からは100円投入口のみとなり、プレイ料金も100円2プレイが標準となった。初代とNEWを継続稼働していた店でも、10円投入口が廃止され同様の値上げが行われている。なお、後述のスウィートランド4が導入されてからは大半の店で100円1プレイに値上げされている。
スウィートランド3
1998年(平成10年)発売。と黄色のストライプを基調にしたデザインになっている。ドームの高さが従来より 10 cm 高くなり、スライドテーブルの上により高く景品を積み上げられるようになった。操作卓のデザインは変更されているが、基本的には前作を継承している。
スウィートランド4
1999年(平成11年)11月発売。現行の主力機種。前作までに使われていたBGMを一新し、クリスマスバージョン(ジングルベル)など、期間限定のBGMも収録された。操作卓のデザインが完全に改められ、残りプレイ回数の表示が、4つのLEDランプから1ケタの7セグメントディスプレイに改められた。
取り放題モード」機能が搭載され、取り放題モードを設定している店舗では、制限時間内なら無制限にアーム、ショベルが操作できる。残り時間は7セグメントディスプレイで表示される。10秒以上の場合は「セグの本数×10秒」で大まかな秒数が表示され、9秒からは直接数字が表示されカウントダウンされる。また、数分に一度「景品取り放題、実施中!」という音声が流れる。ただし取り放題モードを設定している店舗は少なく、大半の店舗では通常の100円1プレイモードで稼働している。
色違いバージョンも発売されており、2002年(平成14年)12月に「スウィートランド4 ブルーバージョン」が、2004年(平成16年)10月に「スウィートランド4 サクラバージョン」と「スウィートランド4 ブライトバージョン」が発売されている。「サクラバージョン」と「ブライトバージョン」ではドームの高さがさらに 50 mm 高くなった。
スウィートランド5[1]
2015年(平成27年)7月発売予定。ナンバリングが更新される新機種としては、1999年(平成11年)の「スウィートランド4」以来16年振りとなる。筐体にはLED照明を採用しており、複数機をつなぐことで照明演出のリンクもできる。ドームの形状も従来機と比べてさらに大きくなった。従来機のような4人用のほか、廉価な2人用バージョンも存在する。

その他のシリーズ

スウィートランドミニ
1996年(平成8年)7月発売。1人用の小型マシン。ナムコ直営店舗に限り、ゲーム機の外側にレゴのロゴと同社の商品ブランドロゴを装飾し、景品もレゴのブロック玩具類のみとした“レゴ仕様”の機器を設置していた[2]
スウィートランドプラス
2003年(平成15年)5月発売。クレジットを入れるとルーレットが回転し、「Lucky」に止まると、下部テーブルの脇をガードする「天使の羽根」が出現し、テーブル上の景品が横にこぼれ落ちるのを防いでくれる。
ビッグスウィートランド
2003年(平成15年)7月発売。シリーズ初の大型筐体で、最大6人までプレイ可能。500円硬貨の投入に対応。ジャックポット機能を搭載しており、下部テーブル先端のチャッカーに景品が触れるとルーレットが回転し、止まった場所に書いてある数字分ジャックポットメーターが上昇する。メーターがオレンジ色の部分を通過するとボーナスモードが発生する。メーターが最大まで上昇するとミラクルジャックポットとなり、中央の「ジャックポットボックス」から景品がプレイヤーめがけてなだれ落ちる。なお、ルーレットが「JP」に止まると無条件でジャックポット獲得となる。
スウィートランドプレミア
2006年(平成18年)11月発売。現行の最新機種。ドーム型筐体ではなくなり、外見は円筒形のクレーンゲーム機に近い。料金表示が従来のステッカー式から、7セグメントデジタル数字式となり、簡単にプレイ料金を変更できる。また、4人プレイ用としては初めて500円硬貨の投入に対応している。
スウィートファクトリー
1992年発売。筐体がクレーンゲームと似ている。操作方法はスウィートランドと同じ。

関連作品

トレジャーマウンテン
メダルゲーム。筐体は「スウィートランド」シリーズと同一の形状であり、景品がメダルに変わったこと以外は遊び方も同じなので、事実上「スウィートランド」のメダル版といえる。

出典

  1. ^ 大瀬子ヤエ (2015年2月16日). “JAEPO会場で見つけた“気になるモノ&コト”あれこれ【JAEPO 2015】”. ファミ通.com. http://www.famitsu.com/news/201502/16071782.html 2015年6月8日閲覧。 
  2. ^ "ナムコ、レゴ社とゲーム景品の国内独占販売権契約 業務用ゲーム「スウイートランドミニ」で、レゴ社の広告を展開" (Press release). ナムコ. July 1996. 2015年6月8日閲覧

外部リンク