セレーネ (競走馬)
シリーン | |
---|---|
欧字表記 | Selene |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牝 |
毛色 | 鹿毛 |
生誕 | 1919年 |
死没 | 1942年 |
父 | チョーサー |
母 | セレニシマ |
生国 | イギリス |
生産者 | 第17代ダービー伯爵 |
馬主 | 第17代ダービー伯爵 |
調教師 | ジョージ・ランプタン |
競走成績 | |
生涯成績 | 22戦16勝 |
獲得賞金 | 14,386ポンド |
シリーン(Selene、シリーニ、語源のギリシア語に近いセレネ、セレーネなどとも)は、イギリスの競走馬・繁殖牝馬。馬名の由来はギリシア神話の女神セレネより。
シリーンはとても小さな馬で、体高(肩までの高さ)が僅か15.2ハンド(約154センチメートル)しかなく、そのためクラシック登録は見送られたが予想に反して活躍した。2歳時にルースメモリアル、チェヴァリーパークステークスなど11戦8勝の成績を残し、3歳時にも同じく11戦して8勝、ナッソーステークス、パークヒルステークスに勝ちコロネーションカップで2着に入った。
このような優秀な成績を残したシリーンだが、本馬の功績はむしろ繁殖成績のほうが評価が大きい。イギリスクラシック三冠馬ゲインズバラとの間に残したハイペリオンは母の小柄な体格を受け継いだが、競走馬・種牡馬として活躍し、20世紀前半の名馬と評された。ハイペリオンはのちのサラブレッドに大きな影響を及ぼし、その小柄な体格も受け継がれていった。なお、ギリシア神話においてハイペリオン(ヒュペリオン)はシリーン(セレネ)の母であり、神話とは親子関係が逆転している。そのほか14頭の産駒を残し、シックルなどの重要馬を含む10頭が勝ちあがった。
主な産駒
- シックル(グッドウッドプリンスオブウェールズステークス、2000ギニー3着、アメリカリーディングサイアー2回、ネイティヴダンサーの3代父)
- ファラモンド(ミドルパークステークス、アメリカ成功種牡馬、代表産駒メノウ)
- ハイペリオン(エプソムダービー、セントレジャーステークス、イギリスリーディングサイアー6回)
- ハンターズムーン(アルゼンチン大種牡馬)
血統表
シリーンの血統(セントサイモン系 / Pilgrimage3×4=18.75% Galopin3×5=15.62% Hermit4×5=9.38%) | (血統表の出典) | |||
父 Chaucer 黒鹿毛 1900年 |
父の父 St. Simon黒鹿毛 1881年 |
Galopin | Vedette | |
Flying Duchess | ||||
St. Angela | King Tom | |||
Adeline | ||||
父の母 Canterbury Pilgrim栗毛 1893年 |
Tristan | Hermit | ||
Thrift | ||||
Pilgrimage | The Palmer | |||
Lady Audley | ||||
母 Serenissima 鹿毛 1913年 |
Minoru 黒鹿毛 1906年 |
Cyllene | Bona Vista | |
Arcadia | ||||
Mother Siegel | Friar's Balsam | |||
Galopin Mare | ||||
母の母 Gondolette鹿毛毛 1902年 |
Loved One | See Saw | ||
Pilgrimage | ||||
Dongola | Doncaster | |||
Douranee F-No.6-e |