キャサリンシリーズ
キャサリンシリーズは、雑誌記者でアメリカ人であるキャサリン・ターナーを主人公とする山村美紗の推理小説のシリーズ。
シリーズ一覧
- 長編
- 短編
-
- 京友禅の秘密
- 哲学の小径の少女
- 謎の新聞広告
- エアロビクスは死の匂い
- 十条家の惨劇
- 京都絵馬堂殺人事件
- 京都顔見世殺人事件
- 豪邸の相続人
- 京料理殺人事件
- ベストドレッサー殺人事件
- ツタンカーメン王のえんどう豆
- 四〇一号室の女
- グルメ列車殺人事件
- アメリカ人の遺書
- キャピタルゲイン殺人事件
- ディーラー殺人事件
- 伊良湖岬の殺人
- 足摺岬の殺人
- 越前岬の殺人
- 襟裳岬の殺人
- 長良川鵜飼殺人事件
- 小京都酒田殺人事件
- 嵯峨野トロッコ列車殺人事件
- 札幌雪まつりの殺人
- 阿波おどりの殺人
- 恐山大祭の殺人
- 博多どんたくの殺人
- 卒都婆小町が死んだ
- 一条戻り橋殺人事件
- 京都清閑寺殺人事件
- 楊貴妃殺人事件
- 向日葵は死のメッセージ
- 弟切草の秘密
- 枝垂れ桜殺人事件
- 福寿草(アドニス)の殺意
- 恋人形殺人事件
- 泳ぐ宝石殺人事件
- 京都小犬土鈴殺人事件
- 誕生パーティー殺人事件
- 花嫁衣裳殺人事件
- ミス振袖殺人事件
- 京絵皿の秘密
- 京菓子殺人事件
- 呪われた密室
- 針供養殺人事件
- 京都・十二単衣殺人事件
- 女富豪密室殺人
- 京都堀川陣屋の殺人
- 新聞広告の殺人
- 高瀬川旅情の死
- 特急列車は死を乗せて
- 殺人を見た九官鳥
- 京都やすらい祭の殺人
- 盗聴できない殺人
- 松山旅行のアリバイ
- 紅梅屋敷の殺人
- 秋海棠の殺人
- スターガザールの殺人
- 薔薇のアリバイ
- 胡蝶蘭殺人事件
- 宵桜殺人事件
- シンガポール蜜月旅行殺人事件
- バンコク熟年旅行殺人事件
- 香港三角関係殺人事件
- ブラックオパールの秘密
- 飾りじゃないのよ真珠は
- 盗まれたエメラルド
- トパーズの伝言
- 琥珀ブローチの謎
- 偽サファイアの秘密
- 竜の寺殺人事件
- 割りこんだ殺人
この節の加筆が望まれています。 |
登場人物
- キャサリン・ターナー
- 初登場は1975年の『花の棺』。
- この時はアメリカの大学に在籍する学生であり、当時アメリカ副大統領であった父親のルイス・ターナーに同行して初来日した。この際、キャサリンが生け花を教わろうとしていた女性が毒殺されたことをきっかけに、彼女のエスコート役を務めた大学助教授で後に恋人となる浜口一郎とともに事件に首を突っ込むことになる。資産家のお嬢様で、スタイル抜群、飛び切りの美人。山村美紗の生み出したシリーズキャラクターの中では最も作品数が多い。時々、「ターナー・キャサリン」と書かれていることがある。
- 『名探偵キャサリン』など数多くテレビドラマ化されたが、その際には日本人に設定が変更されたり、他の山村作品の登場人物に置き換えられることが多い(詳細は後述)。
- 浜口 一郎
この節の加筆が望まれています。 |
映像化・舞台化
キャサリンシリーズの作品が初めて映像化されたのは、1979年にテレビ朝日系の『土曜ワイド劇場』にて放送された「京都殺人案内・花の棺」である。キャサリンを演じたのはシェリーで、原作通りの設定であるが、ドラマの主人公は藤田まこと演じる狩矢荘助警部になっている。つぎにキャサリンが原作通りに登場したのは、1988年に関西テレビが制作した『京都サスペンス』という連作ドラマの一つ「京絵皿の秘密殺人」で、マリアンがキャサリンを演じた。
1996年にはTBSが「月曜ドラマスペシャル(現:月曜ゴールデン)」枠で『名探偵キャサリン』シリーズをスタートさせている。主人公がかたせ梨乃演じるカメラマン・希麻倫子(きあさ りんこ)で、「キャサリン」は倫子のニックネームという設定に変更されている。また、恋人の浜口一郎は倫子の助手という設定に変更されている。
2015年9月、テレビ朝日系で『名探偵キャサリン』として放送。主演はシャーロット・ケイト・フォックスが務め、キャサリン役を演じる[1]。
また、山村美紗の長女である山村紅葉も舞台で一度だけキャサリンを演じたことがある。
作品リスト
キャサリンが登場する映像作品のみを挙げる。
- 土曜ワイド劇場『花の棺』(1979年4月21日、朝日放送・テレビ朝日系)
- 京都サスペンス『京絵皿の秘密殺人』(1988年11月7日、関西テレビ・フジテレビ系)
- キャサリン役(主演):マリアン
- 直木賞作家サスペンス『死を呼ぶ醍醐の桜狩り 401号室の女』(1990年4月30日、関西テレビ・フジテレビ系)
- キャサリン役(主演):ヒロコ・グレース
- 「名探偵キャサリン」シリーズ(1996年 - 、TBS)
- キャサリン役(主演):かたせ梨乃
- 「十津川警部シリーズ」第14作「海を渡った愛と殺意」(1997年12月29日、TBS系)
- 十津川警部役(主演):渡瀬恒彦
- キャサリン役:かたせ梨乃
- 「月曜ゴールデン」狩矢警部シリーズ (第5作・第6作)
- 名探偵キャサリン(2015年9月 -、テレビ朝日)
- キャサリン役(主演):シャーロット・ケイト・フォックス[1]
ゲーム化
ファミコンアドベンチャー「山村美紗サスペンスシリーズ」として山村がシナリオを担当したファミコンアドベンチャーゲーム三部作のうち、タイトーから発売された2作品のシナリオがキャサリンシリーズを土台としており、キャサリン、狩矢警部などのレギュラーキャラクターが出演している。
- 京都龍の寺殺人事件(発売日:1987年12月11日 発売元:タイトー)
- 京都竜安寺で発生した殺人事件の事件現場の状況が自身の開発したゲームと全く同じだったことから殺人の容疑者となってしまったゲームデザイナーの主人公が、偶然現場に居合わせたキャサリンの協力を得て、犯人を突き止めるべく、事件解決に挑む。
- 京都花の密室殺人事件(発売日:1989年2月11日 発売元:タイトー)
- 生け花に興味を示し、友人のキャサリンと共に著名な生け花の流派の個展にやってきた主人公の目の前で、個展の主催者であった女性が急に苦しみだした末に絶命し、死因が他殺によるものと判明する。友人を殺した犯人を突き止めようとするキャサリンと共に、主人公は事件の謎に立ち向かう。
脚注
- ^ a b “『マッサン』シャーロットが名探偵に 民放ドラマ初主演 山村美紗作品を完全ドラマ化”. ORICON (2015年7月21日). 2015年7月21日閲覧。