ガル

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ガル
gal

地震計
記号 Gal
CGS単位系
種類 組立単位
加速度
SI 0.01 m/s2
組立 cm/s2
定義 0.01 m/s2 (計量単位令による定義)
語源 ガリレオ・ガリレイ
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ガル(gal, 記号:Gal)は、CGS単位系における加速度単位である。その名前は、ガリレオ・ガリレイにちなむもので、単位名をガリレオ (galileo) としている地域もある。

1ガルは、1(s)に1センチメートル毎秒(cm/s)の加速度の大きさと定義されている。すなわちガルは「センチメートル毎秒毎秒」(cm/s²)と書き表すことができる。国際単位系(SI)における加速度の単位はメートル毎秒毎秒(m/s²)であり、1 Gal = 0.01 m/s² である。

ガルは国際単位系では認められていない物理単位である。しかし、日本の計量法は特殊の計量である「重力加速度又は地震に係る振動加速度の計量」に限定してガル(Gal)および1000分の1のミリガル(mGal)の使用を認めている[1]

ガルの記号は、計量単位規則により、Galと定められている[2]。ミリガルの記号は、mGalである。

地球表面における重力加速度、すなわち標準重力は、正確に 9.80665 m/s² = 980.665ガルである。

世界最大の地震による加速度は、岩手・宮城内陸地震(2008年6月14日)の際に岩手県一関市厳美町祭畤で観測した4022ガルである。なおこの記録は「人類史上最大の揺れ」としてギネスブックにも載っている[3]

符号位置

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+33FF - ㏿
㏿
ガル

参考文献

脚注