カリフォルニアハイイログマ

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カリフォルニアハイイログマ
カリフォルニアハイイログマ
保全状況評価
EXTINCT
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 食肉目 Carnivora
亜目 : イヌ亜目 Caniformia
下目 : クマ下目 Arctoidea
小目 : クマ小目 Ursida
上科 : クマ上科 Ursoide
: クマ科 Ursidae
亜科 : クマ亜科 Ursinae
: クマ属 Ursus
: ヒグマ U. arctos
亜種 : カリフォルニアハイイログマ
U. a. californicus
学名
Ursus arctos californicus
和名
カリフォルニアハイイログマ
英名
California golden bear

カリフォルニアハイイログマ Ursus arctos californicus は、食肉目クマ科に属するヒグマ亜種の1つで、アメリカ合衆国カリフォルニア州の南部に生息していたが、すでに絶滅した。

体色は褐色、体長は1.8mから3m、体重は130kgから680kg。雑食性。

絶滅の経緯

1911年に出版された、雄牛とヒグマを戦わせるスポーツのポスター

1848年ゴールドラッシュ以降、カリフォルニアに移住者が増えるにつれてカリフォルニアハイイログマは家畜を食べる害獣とされて駆除の対象とされた。

また、ヒグマと雄牛を無理矢理戦わせるスポーツが盛んになり、その需要も減少を後押しした[1]

毛皮の利用価値もあってカリフォルニアハイイログマの数は激減し、1880年頃には平野部ではほとんどみられなくなった。

1922年トゥーレアリ郡牧場で1頭のカリフォルニアハイイログマが子牛を襲って射殺された。これが人間に撃ち取られた最後のものとされている。1924年セコイア国立公園で1頭のカリフォルニアハイイログマが数回目撃されたが、これが最後の記録となっている。

象徴

カリフォルニアハイイログマは、カリフォルニア州の旗に描かれている。これは1840年代中葉に、当時メキシコ領だったカリフォルニアで反乱を起こしたアメリカ人たちが旗印として採用したもので、勇敢さ・強さの象徴としてであった。その後この旗は1911年に州旗として制定され、現在も使用されている。

脚注