オナガアゲハ

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オナガアゲハ
コオニユリを吸蜜するオナガアゲハのオス
オナガアゲハ ♂ Papilio macilentus
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
上目 : Panorpida
: チョウ目(鱗翅目) Lepidoptera
上科 : アゲハチョウ上科 Papilionoidea
: アゲハチョウ科 Papilionidae
亜科 : アゲハチョウ亜科 Papilioninae
: アゲハチョウ属 Papilio
: オナガアゲハ P. macilentus
学名
Papilio macilentus
Janson, 1877
和名
オナガアゲハ
英名
The Long Tail Spangle

オナガアゲハ(尾長揚羽、学名Papilio macilentus)は、チョウ目(鱗翅目)アゲハチョウ科に属するチョウの一種。

特徴

アゲハチョウよりやや大きめの黒い蝶。翅が引き延ばされたように細くスマートで、この翅形が毒を持つジャコウアゲハに非常に似ているため、擬態していると考えられている。には吸水集団を形成し、になると花から花へ駈けるように飛ぶ。

後翅前縁にある白斑は性標で、雄のみが持つ。羽化時は白いが、徐々に黄味を帯びてくる。

年2化性。サクラの花が散り終えるころから発生し、暖地ではの中ごろまで見られる。ツツジヒガンバナクサギなどで吸蜜しているのを見ることが出来る。

幼虫の食草はミカン科植物。ほとんど何でも食べるが、特にコクサギカラスザンショウミヤマシキミなどの野生種を好む傾向がある。越冬態は

分布

北海道西部~南部、本州四国九州に生息する。

国外では中国大陸および朝鮮半島

参考文献

  • 牧林功解説、青山潤三写真『日本の蝶』成美堂出版〈ポケット図鑑〉、1994年。ISBN 4-415-08045-6 
  • 日本環境動物昆虫学会編 編『チョウの調べ方』今井長兵衛・石井実監修、文教出版、1998年。ISBN 4938489112OCLC 170389984 

関連項目