エスコライト

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エスコライト
ロシア産出のエスコライト
分類 酸化鉱物
ヘマタイトグループ
コランダム構造グループ
シュツルンツ分類 4.CB.05
化学式 Cr2O3
結晶系 三方晶系
対称 R3c, No. 167
単位格子 a = 4.95, c = 13.58 [Å]; Z = 6
晶癖 六角柱または平板
へき開 なし
粘靱性 脆い
モース硬度 8
光沢 ガラス質または金属質
黒色から暗緑色
条痕 淡緑色
透明度 不透明、薄縁では半透明
比重 5.18
光学性 一軸
多色性 エメラルドグリーンからオリーブ色
文献 [1][2][3]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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エスコライトまたはエスコラ石(Eskolaite)は、クロム酸化鉱物酸化クロム(III))である。

発見と発生

フィンランド東部のオウトクンプ鉱床で発見され、1958年に記載された[2]透閃石スカルン、フィンランドの鉱脈中の変成岩である珪岩緑泥石アイルランド氷河氷成粘土ガイアナメルメ川の小石の中等に生じる。また、コンドライトの中の希少な構成成分としても知られている[1]

フィンランド人地質学者であるペンティ・エーリス・エスコラの名前に因んで名づけられた。

構造と物理的特徴

室温でのモル体積-圧力曲線

エスコライトは、空間群R3cの三方対称性をもって結晶化する。格子定数は、標準状態で、a = 4.95 Å、c = 13.58 Åである。単位胞は、6つの式単位を含む。格子は、コランダムのAl3+がCr3+に置き換わったものである。

出典