アル=アアシャー
アル=アーシャー(アラビア語:اَلأَعْشَى、英語:Al-A'shaまたはMaymun Ibn Qays Al-a'sha、570年頃 - 629年頃)は、アラビアナジュド、リヤド出身で[1]ジャーヒリーヤ(無明時代)の詩人である。「アーシャー」とはアラビア語で「視力の弱い人」の意で、アーシャーは盲目であった。また、イスラムより以前の詩人であり、十大詩人の一人に数えられた[2]。
アーシャーの詩は8世紀頃に作られたアラビア最古の詩集『ムアルラカート』(en:Mu'allaqat)に収められているものの、預言者ムハンマドと対立するクライシュ族は世間にアーシャーが預言者ムハンマドを賞賛する詩を公表してしまえば魔力によってアラブが反クライシュ勢力となってしまうことを危惧したため、アーシャーが詠んだ預言者ムハンマドを賞賛する詩を妨害したとされる。
アーシャーはメソポタミア、シリア、サウジアラビア、エチオピアを訪れ、アラビア半島の西海岸に沿って、盲目になりながらも旅を続けていた。