くものすカルテット

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くものすカルテットは、1998年に結成された日本バンドである。俳優の片岡正二郎、映画監督の坪川拓史らが所属する。

メンバー[編集]

概要[編集]

阿佐ヶ谷のクラシック喫茶「ヴィオロン」で演奏する為に結成。当初は片岡、坪川、上原を中心に、名前の通りカルテット(四人編成)だった。東京を中心として活動しているが、坪川が北海道長万部町出身であるため、北海道での活動も多くみられる。

音楽性は、ロマ音楽クレズマーブルースジャズチンドンなどの影響を感じさせる曲が多く、ロシア民謡や、(主に戦前の)日本の流行歌・歌謡曲なども演奏する。

一般的なライブハウスの他、野外でのライブ、レストランや酒場でのライブ、学校や病院への訪問ライブなど、幅広い会場での演奏活動を行っている[1][2][3]。坪川の映画上映会に合わせてライブを行う[4]こともあり、無声映画作品『十二月の三輪車』では、弁士・楽団を担当している[5]。依頼に応じ、宣伝活動に協力する形でパフォーマンスの披露も行っている[6]

「メンバーは実は猫である」というコンセプトがあり、ライブでは猫風のメイクにスーツ・ドレスという衣装で演奏を行う[6]。また、サックスの明田蓑は猫の頭のぬいぐるみを被って演奏を行う。

ライブでは、客席後ろから演奏しながらステージに入場し、開演することが通例となっており、ライブ中に数名のメンバーが客席に降りて演奏をすることもある。

作品[編集]

アルバム[編集]

  1. 猫目
  2. ムスタファ
  3. まっかちん
  4. まだ
  5. オンテムバール
  6. スルメと小父さん
  7. 口八丁マーチ
  8. うとうと猫の数へ方
  9. アラビア
  10. ワルツィング・マチルダ
  1. みっつの星
  2. ヒロヤスイング
  3. プラハレンカ
  4. まっかちん
  5. みみずのフン
  6. ○月のサンクトペテルブルグ
  7. まだ
  8. アラビア
  9. ニヌファー
  10. こげ茶びん
  1. 燐寸じいさんの唄
  2. しばらく
  3. しじみしみじみ
  4. デューン
  5. ワインの馬鹿
  6. 妹はモンキーバナナ
  7. バレンチナ
  8. うとうと猫の数へ方
  9. リューバ
  10. 君去りし後(AfterYou'veGone)
  11. ワルツ横丁のテーマ
  12. オンテムバール
  13. 雨の環状七号線

脚注[編集]

  1. ^ 「昭和の流行歌楽しむ*人気楽団「くものすカルテット」*市内の福祉施設で演奏会」、北海道新聞朝刊地方版釧路、2005年10月7日、26頁。
  2. ^ 「老舗・岡田劇場に戦前の調べ/レトロ楽隊大人気」、河北新報朝刊石巻版、2005年10月2日。
  3. ^ 「青森/映画関係者らのバンド「くものすカルテット」/児童とワークショップで交流/音と映像の共演楽しむ/筒井小」、東奥日報朝刊、2011年7月17日、19頁。
  4. ^ 「映画「美式天然」24日、長崎・佐世保で上映会」、読売新聞西部夕刊、2006年3月17日、2頁。
  5. ^ 「弁士や楽団も登場 創成期再現*70年ぶり無声映画*「12月の三輪車」*浦河・浦河大黒座で来月9日」、北海道新聞朝刊地方版苫小牧、2005年9月14日、29頁。
  6. ^ a b 「ユニーク音楽隊 劇場建設をPR*西区のNPOが招待」、北海道新聞朝刊地方版札幌、2004年2月26日、32頁。

外部リンク[編集]