Yammer

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Coomm (会話 | 投稿記録) による 2015年4月26日 (日) 04:08個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

Yammer
URL www.yammer.com
タイプ エンタープライズ・ソーシャル・ネットワーク・サービス
運営者 マイクロソフト
設立者 デビッド・ザックス
開始 2008年9月8日

Yammer(ヤマー、またはヤンマー)は2008年9月にリリースされた、エンタープライズ向けのソーシャル・ネットワーク・サービス。Yammerは不特定多数にメッセージが公開されるTwitterと違い、組織内や組織のメンバーや指名されたグループの間でプライベートなコミュニケーションを取るために利用され、エンタープライズ向けのソーシャル・ソフトウェアの例として挙げられる。Yammerは元々エンタープライズ向けのミニブログサービスとしてリリースされ、その後完全なエンタープライズ向けのソーシャル・ネットワーキング・サービスとして発達を遂げた。2012年6月25日、マイクロソフトが12億USドル(約950億円)で買収すると発表[1]、同年7月19日に買収を完了した[2]

Yammer内のネットワークへのアクセスは利用者のメールアドレスのドメインによって決定され、同じドメインを持つ利用者だけが自らの所属するネットワークに入ることが出来る。

2012年時点で世界中で500万人以上の利用者と20万以上の企業で利用されている[1]。また、Yammerは四半期ごとに利益を倍増させているとも言われている[誰?]

沿革

Yammerは2008年9月8日のTechCrunch50 conferenceで事業を開始した。会議でのレポートによると、TechCrunchのエリック・ションフェルドはYammerを「Twitterのエンタープライズ版だ」と評した。

創業者であるデビッド・ザックスはTechCrunch50でYammerを立ち上げ、Yammerはエンタープライズ版のTwitterであり、Twitterは『今何してる?』と聞くが、Yammerは『今何の仕事してる?』と聞くものだとしている。元々Geni(デビッド・ザックスの立ち上げていた企業)のエンジニアは自社のためにYammerを開発したが、ザックスがこのサービスを気に入り、自らの会社として立ち上げることに決めた。

2010年2月には、「コミュニティ」機能がリリースされ、ドメインによってアクセスが制限されないネットワークとなっており、これにより顧客やパートナー、サプライヤなどのグループと連携することが出来るようになった。同年9月にはYammer 2.0が次世代プラットフォームとしてリリースされ、より高性能なエンタープライズ向けソーシャル・ネットワークとなった。新しいバージョンではより従来のコミュニケーション・プラットフォームを超えるものとしてデザインされており、ビジネス用のFacebookにあたるものとして説明されている。

Yammerはサードパーティーによる開発やアプリケーションのユーザーへの直接販売も可能としている。

利用料金

Yammerはフリーミアムモデルで提供されており、無料の基本機能を提供しながら、有料サービス(1ユーザ1月3ドルのシルバーバックと1ユーザ1月5ドルのゴールドパック)を提供している。有料サービスでは、管理機能、強固なセキュリティツール、データのエクスポート、キーワード監視、ディレクトリ統合、ネットワーク分析、Microsoft SharePointとの統合、顧客担当の割り当てなどの機能が利用できる。また、大企業や教育機関、非営利組織向けのディスカウントも提供されている。

Office 365 Business EssentialsやOffice 365 Business Premium等のOffice 365のサービスとしても提供されており、同プランのユーザーはYammer エンタープライズを追加料金なしで使用できる。

特徴

メッセージ投稿などのミニブログサービスに加えて、下記の機能が利用できる:

出典

外部リンク