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特集[編集]
富士山
空から見た富士山

富士山(ふじさん)は静岡県富士宮市裾野市富士市御殿場市駿東郡小山町)と山梨県富士吉田市南都留郡鳴沢村)に跨る活火山。標高は3776mであり日本最高峰である。古文献では不二とも書く。富士箱根伊豆国立公園に指定されている。日本三名山三霊山)のひとつであり、日本百名山の一つ。日本では「ふじさん」と呼ばれるが、欧米諸国では「山」を訓読みし、"Fujiyama"と呼ぶこともある。

概要

その優美な風貌は、国内のみならず海外でも日本の象徴として広く知られている。芙蓉峰富嶽などとも呼ばれる。古来より歌枕として著名である。

富士五湖が、富士山山麓周辺にあり、キャンプ場や、観光名所がある。

また、登山道は、富士宮口、須走口、富士吉田(河口湖)口、御殿場口などがある。

その美しさから、世界自然遺産に登録しようという運動がある。しかし「開発が進みすぎている」「多様な火山タイプを含んでいない」「ゴミ、し尿処理対策が不十分」等の理由から国は推薦を見送っている。ただし文化と自然の複合遺産としての基準は満たしているため、2013年に登録された文化遺産「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」と共に今後はこの分野での自然遺産登録が期待されている。

地質学上の富士山

地質学上の富士山は典型的な成層火山(コニーデ)であり、この種の火山特有の美しい稜線を持つ。 現在の富士山の山体の形成は、大きく四段階に分かれる。

  1. 先小御岳
  2. 小御岳
  3. 古富士
  4. 新富士

この中で先小御岳が最も古く、数十万年前の更新世にできた火山である。

古富士は8万年前頃から1万5千年前頃まで噴火を続け、噴出した火山灰が降り積もることで、標高3000m弱まで 成長した。山頂は宝永火口の北側1~2kmのところにあったと考えられている。……もっと読む