mono (漫画)

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mono
ジャンル 4コマ漫画旅行写真
漫画
作者 あfろ
出版社 日本の旗 芳文社
掲載誌 まんがタイムきららミラク
まんがタイムきららキャラット
レーベル まんがタイムKRコミックス
発表期間 まんがタイムきららミラク
2017年5月号
2017年7月号 - 2017年12月号
まんがタイムきららキャラット
2018年2月号 -
巻数 既刊3巻(2022年10月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

mono』(もの)は、あfろによる日本4コマ漫画作品。『まんがタイムきららミラク』(芳文社)にて、2017年5月号に特別読切として掲載されたのち、同年の7月号から連載を開始した。その後、同誌の休刊により『まんがタイムきららキャラット』に移籍し、2018年2月号より連載中[1]。2022年10月現在、原作コミックスは3巻まで刊行されている。

作品概要

山梨県甲府市周辺を主な舞台に、シネフォト研究部の活動を描く。『mono』というタイトルには「いろんな物」という意味が込められており[2]、公式には『21世紀の楽しみ方4コマ』と謳われている[3][注 1]。また、本作は同作者の漫画作品である『ゆるキャン△』と密接な関係にあり、作中では同作品の舞台を巡るエピソードや、同作品の登場人物らも登場している[4]

あらすじ

写真部の部長・牧之原の卒業により部員の雨宮さつきは意気消沈していたが、友人でもう1人の部員の霧山アンからの激励により部を再興させる決心をする。ところがさつきがオークションで購入した360°カメラが2週間を過ぎても届かず、アンが出品者を調べると学校のすぐ傍に住んでいることを知る。さつきとアンがその場所を訪れるとそこには駄菓子屋があり、2人はそこで漫画家の秋山春乃と出会い、その後も春乃と交流を持つようになる。やがてさつきとアンは春乃から「マンガのモデルになって欲しい」という依頼をされ、元映画研究部の敷島桜子を加えた「シネフォト研究部」は春乃の取材に協力することになる。

登場人物

雨宮 さつき(あまみや さつき)
本作の主人公[2]。甲府市内の高校に通う、シネフォト研究部の現部長。髪型は右頭の髪をサイドポニーの要領でシュシュで結わえている。丁寧な口調で大人しい性格。
写真部には元部長である牧ノ原(まきのはら)先輩に憧れ入部した[5]。入部以前は写真やカメラに興味はなかったが、先輩からスマホでも良い写真は撮れるとの教えを受けたことで、スマホで先輩の写真を撮り続け、スマホフォトコンで銀賞を受賞した実績を持つ[6]
その後、写真部は先輩の卒業により部員数が不足し廃部の危機に陥るが、映画研究部に合併を持ち掛けたことで「シネフォト研究部」として存続する[7]
使用するカメラはスマホの内蔵カメラと360°パノラマカメラ「ヴィータ」[注 2][2]
霧山 アン(きりやま アン)
シネフォト研究部部員。髪型はツインテール。勢いで行動するタイプで言葉遣いはやや汚い。好物はひねり揚げ。
さつきを「さっちゃん」と呼んでおり、さつきのことが好きな一心で猛勉強の末に同じ学校に入学し、興味のなかった写真部にも入部した。
持ち前の明るさから春乃の家の駄菓子屋の常連の子供たちにもすぐに溶け込んでおり、部内ではムードメーカーとしての役割を担っている。
使用するカメラは150°広角アクションカム[注 3][2]
敷島 桜子(しきしま さくらこ)
元映画研究部部長。写真部と同様の理由で廃部になりかけていたことから[8]、さつきとアンとの部活動の合併の提案を快諾した。
表情はあまり変化がなく、性格は豪胆であっさりとしており、大食いも平気な顔でこなす。
お菓子工場で袋詰めのアルバイトをしており[9]、凧を巧みに操るなど手先が器用。
秋山 春乃(あきやま はるの)
現役の漫画家。ペンネームはあきの。獣耳のような癖毛のある銀髪に眼鏡を掛けている。普段は気が抜けているが仕事に対しては熱心で面倒見は良い。また、酒が好きで、酒癖が非常に悪い。
伊勢出身で、東京の出版社に行った帰りに立ち寄った甲府市内にある祖母の駄菓子屋「袴田商店」で凡そ4年間そのまま居候生活を続けている[10]
数年前から月刊誌で連載を持っていたが、単行本の売上が伸びず終了となっており[11]、現在は女子高生が主人公の4コマ漫画を連載している[12]
さつき達とは彼女らがネトオクの問い合わせに来たことをきっかけに知り合い、以降自身の取材活動のために幾度となくシネフォト研究部に協力を依頼している。
取材に出かける際には日産・パオ風の車に乗車しており、運転は荒い。後にペーパードライバー教習を経て上手くなるものの、代わりに運転の姿勢が変になった[13]
さつきからは顔立ちが牧ノ原先輩に似ていると密かに言われ、気に入られている[14]
作者のあfろによると、春乃は漫画家の仕事を通して感じたことを代弁するキャラとして描かれているとのこと[2]
駒田 華子(こまだ かこ)
春乃の学生時代の友人で元クラスメイト。モトブログ英語: Motovlogの活動を続けており、他県に進学・就職したクラスメイトを尋ね歩いては自身のバイクに乗せ、動画の撮影を行っている[10]。第5話を契機に、春乃の家にも押し掛けては春乃を連れ回している。春乃からは「カコちゃん」と呼ばれている。
第5話ではヤマハ・WR250R風のバイクに乗っているが、三重から山梨まで通うことを考慮して第14話以降はヤマハ・YZF-R1風のバイクに乗り換えている[15]
第32話の後、長野に引っ越し、転職した[16]
玄熊虎代(くろくま とらよ)
春乃と交流のある人気ホラー漫画家。ペンネームはクロクマ。作品が実写映画化されるほどよく売れているため、非常に裕福である。実家は神奈川県の有名な神社[17]。愛車は白のメルセデス AMG・GT
春乃とは出版社へ打ち合わせに行った際に獣耳のような癖毛をいじられたことにより知り合いとなった[18]
無類のネコ好きであり、あんこという名前のオスの黒猫を飼っているが、春乃の家で飼われているたいしょうとはとても仲が悪い[19]
田島(たじま)
シネフォト研究部部員。元は桜子と共に映画研究部に所属しており、部活動の合併に伴い桜子が田島も含めて籍を移したことでシネフォト研究部の部員となったが[7]、映画研究部の時代に入部から2回しか顔を見せていない幽霊部員であり[20]、1巻の段階では名前のみの登場。
たいしょう
春乃の家で飼われている白いボス猫[21]。甲府市周辺の各地で目撃されている。「たいしょう」の由来は大正生まれのためと語られているが[22]、場所によって呼ばれる名前は異なっている[23]

上記の面々のほか、同作者の漫画作品『ゆるキャン△』の登場人物もモブキャラとして登場する。

書誌情報

  • あfろ 『mono』芳文社〈まんがタイムKRコミックス〉、既刊3巻(2022年10月27日現在)
    1. 2018年11月9日発行(2018年10月25日発売)、ISBN 978-4-8322-4989-9
    2. 2021年3月12日発行(2021年2月25日発売)、ISBN 978-4-8322-7256-9
    3. 2022年11月11日発行(2022年10月27日発売)、ISBN 978-4-8322-7411-2

脚注

注釈

  1. ^ そのほか、他媒体では『今週末の楽しみ方4コマ』とも書かれており、まんがタイムきららキャラット誌上のあらすじにおいても2018年11月号以降はこの表現に変わっている。
  2. ^ モデルとなった機種は「リコー・THETA(シータ)」
  3. ^ モデルとなった機種は「パナソニック・HX-A1H」。

出典

  1. ^ 「ゆるキャン△」のあfろがミラクで連載した「mono」キャラットで移籍連載開始コミックナタリー(2017年12月28日)、2018年10月26日閲覧。
  2. ^ a b c d e 【インタビュー】『mono』あfろ「この本を片手にモデル地を巡ってみてほしい」コミスペ!(2018年10月25日)、2018年10月26日閲覧。
  3. ^ 「mono」作品紹介芳文社、2018年10月26日閲覧。
  4. ^ 「ゆるキャン△」あfろ新作「mono」1巻、あのキャンプマンガの聖地巡礼編も収録コミックナタリー(2018年10月25日)、2018年10月26日閲覧。
  5. ^ 単行本1巻9ページより。
  6. ^ 単行本1巻10ページより。
  7. ^ a b 単行本1巻48ページより。
  8. ^ 単行本1巻42ページより。
  9. ^ 単行本1巻95ページより。
  10. ^ a b 単行本1巻54ページより。
  11. ^ 単行本1巻20ページより。
  12. ^ 単行本1巻21ページより。
  13. ^ 単行本1巻69ページより。
  14. ^ 単行本1巻18ページより。
  15. ^ 単行本1巻カバー裏の描き下ろしより。
  16. ^ 単行本2巻カバー裏の描き下ろしより。
  17. ^ 単行本2巻15ページより。
  18. ^ 単行本2巻17ページより。
  19. ^ 単行本2巻63ページより。
  20. ^ 単行本1巻43ページより。
  21. ^ 単行本1巻8ページの人物紹介より。
  22. ^ 単行本1巻25ページより。
  23. ^ 単行本1巻112ページより。

外部リンク