LibreOffice Calc
開発元 | The Document Foundation |
---|---|
初版 | 2011年1月25日 |
最新版 | |
対応OS | クロスプラットフォーム |
サポート状況 | 開発中 |
種別 | スプレッドシート |
ライセンス | GNU LGPL v3、MPL v2[3] |
公式サイト |
www |
LibreOffice Calc(リブレオフィス・カルク)は、フリーかつオープンソースのスプレッドシートである。オフィススイートのLibreOfficeに含まれるアプリケーションの1つで、The Document Foundationによって開発が行われている。
LibreOffice Calcは、標準のファイルフォーマットとしてODFを採用している。
特徴
利点
- Office 365,Excel 2019以降でのみ使用できたSWITCH,TEXTJOIN,IFS,CONCAT,MAXIFS,MINIFS関数が使用可能。[1]
これにより、文字列の結合、条件分岐、複数条件を指定した、最大、最小値の抽出が簡単に行えるようになる。
- スタイルと書式設定がLibreOfficeWriterだけでなくCalcでも使用可能。(Excelと同様)
- Excelと違い「LibreOfficeMath」で積分記号などを含めた数式を、「テキストベースで簡単に」入力する事が可能。またDrawのファイルを差し込むこともできる。
- 常に最新の状態にCalcをアップデートしておくと、Excelと違いユーザー間で同じ関数を使用できる。
- Excelと違い、ドイツ製のソフトウェアであるためミリ単位での表の修正が可能。(Libre Office Drawの埋め込みオブジェクトとして使う場合にこの利点が生かされる。)
- CSVデータをエクスポートするときに文字コードの指定が可能。
- 簡単なマクロであればExcelからCalcにそのまま移植が可能。
数式エディタとの連携
LibreOffice Math と連携してCalcの数式を数学自然表示(手書きで書くような数式)の形にすることができる。「方法としてはMathでいったん数式を作成し、分解、Calcで計算した値のセルを挿入した後で、CONCAT関数で結合する。そのテキストをMathに入力する。」
そのため計算の根拠などを示しやすい。
テキスト編集関連
- Excelでのセル内改行がテキストエディタ貼り付け時にダブルクウォーテーションになる問題が起きない。その為Calc上でテキストを整形した場合でもテキストエディタに適切に反映される。
- Excelと違いCtrl+Shift+Vのショートカットキーで形式を選択して、テキストのみ張り付けることができる。
- ショーカットキの存在や上述のダブルクウォーテーションの問題、TEXTJOIN関数があることにより、文字列操作関連はExcelより取り回しが良く、扱いやすい。
欠点
- Excelで設定した書式が微妙に崩れることがある。[要出典]
- 拡張子をODSで保存しないとマクロが作動しない。[要出典]
- 大量のデータを扱うときの動作がExcelより少し遅い。[要出典]
- また編集可能な行数はExcelと同じであるが、列数はExcelの16384 列に対して1024列と少ない。そのため横に長いデータを扱う際にも問題がある。[要出典]
マニュアル等
- LibreOffice日本語ドキュメンテーションWiki(日本語)(利用方法のリンク等)
脚注
- ^ “LibreOffice 24.2.0 Community available for download”. Release Notes (2024年2月1日). 2024年2月7日閲覧。
- ^ “LibreOffice 7.6.4 Community available for download”. Release Notes (2023年12月7日). 2024年2月7日閲覧。
- ^ “Licenses”. The Document Foundation. 2018年8月4日閲覧。
- ^ a b “Feature Comparison: LibreOffice - Microsoft Office”. The Document Foundation. 2018年8月4日閲覧。
- ^ “Export as PDF”. The Document Foundation. 2018年8月4日閲覧。
関連項目
- オフィススイートの比較
- Microsoft Excel - Microsoft Office
- Numbers - iWork
- Calligra Sheets - Calligra Suite
- Gnumeric