EMD 710系エンジン

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EMD 710系エンジンEMD(GM-EMD)社製の2ストロークユニフロー掃気ディーゼルエンジンである。機関車や船舶用、または定置型エンジンとして使用される。

概要[編集]

710系エンジンは645系エンジンの発展型として発表された。645系エンジンの9116インチ(230.2mm)のボアはそのままにストロークを10インチ(254mm)から11インチ(279.4mm)に拡大したものである。型式名の「710」は、1気筒あたりの排気量710立方インチ(11、621cc)にちなむ。

発表当初より改良を続け、1984年16-710G3A型エンジン(V16型)では3800馬力だったものが、2006年16-710G3C-T2では4300馬力となっている。機関車の製造は長年に渡るため、エンジンの改良が図られた場合はその改良型を搭載するものもあり、例えば1994年に製造されたSD70MAC16-710G3Bを搭載していたが、2003年に製造された同型は16-710G3C-T1を搭載している。

アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)による排出ガス規制の第一段階(Tier1)および第2段階(Tier2)をクリアしたエンジンは電子制御式燃料噴射装置を搭載している。

機関車用エンジンのバリエーション[編集]

本機関は、同じ気筒数・気筒配置でも出力の異なるものがある。

ID エンジン型式 過給 最大出力(馬力) 最大出力(kW) 回転数(rpm) 製造初年 搭載機種
12-710G3A V12 ターボチャージャー 3000 2200 1985 GP59F59PHオーストラリア国鉄DL型英語版
16-710G3A V16 ターボチャージャー 3800 2800 1984 GP60、GP60M、GP60BSD60、SD60M、SD60I、SD60Fオーストラリア国鉄AN型英語版
16-710G3B V16 ターボチャージャー 4000 3000 1992 SD70初期型、SD70M、SD70MAC、SD70I
16-710G3B-EC V16 ターボチャージャー 4000 3000 1997 SD70、SD70M、SD70MAC、SD70I各型式のうちEFI搭載モデル
16-710G3B-T1 V16 ターボチャージャー 4000 3000 900 2003 SD70M、SD70MACのうちTier1適合モデル
16-710G3B-T2 V16 ターボチャージャー 4000 3000 900 2005 SD70M-2(ノーフォーク・サザン鉄道)のうちTier2適合モデル
12-710G3C-EC V12 ターボチャージャー 3200 2300 1993 F59PHI(EFI搭載)
16-710G3C V16 ターボチャージャー 4300 3200 1995 SD75MSD75I
16-710G3C-EC V16 ターボチャージャー 4300 3200 1995 SD75MSD75ISD90/43MAC(EFI搭載)
12N-710G3B-EC V12 ターボチャージャー 3300 2500 900 1998 BRクラス66BRクラス67アイルランド鉄道201型英語版
16-710G3C-T1 V16 ターボチャージャー 4300 3200 900 2003 SD70M後期形、SD70MAC後期形アルストムPL42AC各型式のうちTier1適合モデル(EFI搭載)
16-710G3C-T2 V16 ターボチャージャー 4300 3200 900 2004 SD70ACe、SD70M-2各型式のうちTier2適合モデル(EFI搭載)
20-710G3B-EC V20 ターボチャージャー 5000 3700 900 1995 SD80MAC(EFI搭載)

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]