ActivityPub
通信プロトコル | |
開発者 | W3C |
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導入 | 2018年1月23日 |
ActivityPub は非中央集権型の分散 SNS のオープン標準である。Pump.io の ActivityPump プロトコルをベースに設計されている[1]。 クライアント/サーバ API を通してコンテンツの「作成」「更新」「削除」を行い、連携するサーバに API を通して通知およびコンテンツを届ける。
プロジェクトの状況
ActivityPub は World Wide Web Consortium (W3C) の "Social Web Networking" グループにおいてインターネットの標準規格として提案された。 初期段階では "ActivityPump" と命名されていたが、 "ActivityPub" の方が「相互に発行」するというプロトコルの目的に沿うと感じられたため後に変更された。
分散型SNS・Diaspora のコミュニティ・マネージャーを務めたことのあるショーン・ティリー(Sean Tilly)は2017年に、ActivityPubは最終的にインターネットのプラットフォーム間をつなげるものになる可能性があるとの見解を示している[2]。
実装
- GNU social SNS。2.0系列以降
- Mastodon: SNS。バージョン 1.6 で ActivityPub を実装した。 これは OStatus プロトコルより、セキュリティの高いプライベート・メッセージを提供できるからと意図したものである。
- Misskey: SNS。2018年4月8日に ActivityPub に対応した[3]。
- Pleroma: SNS。2018年3月8日に ActivityPub に対応した[4]。
- Hubzilla: CMS コミュニティのソフトウェアプラットフォーム。 バージョン2.8(2017年10月)よりプラグインにて実装された。
- PeerTube: 動画共有プラットフォーム。2017年11月28日に ActivityPub を実装した。これにより Mastodon などのアカウントから PeerTube 上の動画にコメントするといった動作が可能になった[5]。
- Pixelfed: 写真共有プラットフォーム。
- WriteFreely: ブログプラットフォーム。
- Funkwhale: 音楽ストリーミングプラットフォーム。
- Pubcast: ポットキャスト共有プラットフォーム
- Nextcloud: オープンソースのクラウドストレージを実現するソフトウェアだが、プラグインを導入することで Mastodon などの分散型 SNS と連携できるようになる。[6]
脚注
- ^ “Sandstorm And The Social Web”. zenhack.net. 2017年12月20日閲覧。
- ^ Tilley, Sean (2017年9月23日). “A quick guide to The Free Network”. 2017年12月20日閲覧。
- ^ [1]
- ^ ActivityPub in Pleroma | Lainblog
- ^ “P2P版YouTubeのPeerTube、ActivityPub実装を完了”. ITmedia NEWS. 2019年2月3日閲覧。
- ^ “「Nextcloud 15.0」リリース、Mastodon連携といったソーシャル機能を導入”. 2021年2月4日閲覧。
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- Socialwg - W3C Wiki
- ActivityPub - W3C勧告
- ActivityPub Rocks!
- activitypub - GitHub