飽和水蒸気量

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飽和水蒸気量(ほうわすいじょうきりょう)は1m3の空間に存在できる水蒸気の質量をgで表したものである。これは温度が小さいと小さくなる。%であらわす湿度は、その温度の飽和水蒸気量と、水蒸気量(絶対湿度)との比であらわす。

飽和水蒸気圧曲線、沸点で大気圧になる。

空気中の飽和水蒸気圧は気温できまり、この値を超える分圧を有する水蒸気は安定して存在できない。

近似的にTetens(1930)の式

E(T)=6.11\times 10^{7.5T\over(T+237.3)}

により、指定した温度 T ℃における飽和水蒸気圧 E(T)[hPa]が求まる。気体の状態方程式により、水蒸気量を計算できる。

なお、湿り空気の水蒸気分圧が飽和水蒸気圧を上回っても、水蒸気が凝縮しないことがあり、これを過飽和状態と呼ぶ。過飽和状態の水蒸気は不安定であり、微小な粒子などを核として急速に凝縮するか、低温の場合は凝固(昇華の逆)して氷晶となる。自然界ではこの現象によりが発生するが、人工降雨ではヨウ化銀などの微粒子を過飽和状態の空気中に散布して水蒸気の凝縮を促す。

また、放射線により気体分子が電離して発生するイオンを核として、過飽和状態の水蒸気が凝縮することを応用したものが霧箱である。