鉛冷却高速炉
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鉛冷却高速炉(なまりれいきゃくこうそくろ Lead-cooled Fast Reactor:LFR)とは冷却材として液体の鉛や鉛とビスマスの合金を使う減速材のない高速炉である。
高速増殖炉として作り得ると考えられている炉型であり、第4世代原子炉の炉型の一つに選ばれている。
液体金属鉛や鉛ビスマス合金を使う利点は、中性子をあまり吸収しないため中性子経済が良く、燃料増殖が可能であること、沸点が高いため水炉のように炉を高圧に耐えるようにする必要が無いこと、熱伝導性がよいため除熱能力が高いこと、ボイド係数が負で沸騰したとしても安全性が高いこと、酸素や水との反応性が低く漏洩時の安全性が高く、直接水と接触させて蒸気発生すら考えられることが挙げられる。
欠点は、冷却材の質量が重く大型化に難があること、配管の腐食性があり材料の検討が必要なこと、不透明であるため燃料交換時等のメンテナンス性に難があることが挙げられる。
直接核燃料に照射される鉛やビスマスは、中性子の反応断面積は小さいものの放射化し、とくにビスマスは強い放射線を出すポロニウムを生成する。
世界的に見てあまり実績は無いが、日本では東京工業大学で研究されており、ソ連の潜水艦K-27、アルファ型原子力潜水艦の原子炉で使われていた。現在ロシアではBREST-300と呼ばれる原子炉の設計が進んでいる。アメリカではハイペリオン・パワー・モジュール(en:Gen4 Energy)と呼ばれる小型で、燃料と炉が一体で長サイクル、一括取り替えによる廃炉といった特徴を持ったバッテリー炉の設計が進んでいる。
また、加速器駆動未臨界炉においてはビスマスが核破砕反応ターゲットと成り得ると考えられている。
外部リンク [編集]
- 東京工業大学原子炉工学研究所
- 旧ソ連の高速増殖炉研究開発 ATOMICA
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