赤木昭夫
赤木 昭夫(あかぎ あきお、1932年3月17日- )は、日本の科学史家・評論家・翻訳家[1]。NHK職員、慶應義塾大学教授、放送大学教授等を歴任[1]。
人物[編集]
京都市生まれ[1]。1955年東京大学文学部英文科卒業後、NHK入局。NHK科学番組プロデューサー、NHK科学技術担当解説委員(NHK解説委員)を経てNHKを退職。
慶應義塾大学環境情報学部教授、放送大学教授、コロンビア大学ジャーナリズム大学院フェローを歴任。
慶應義塾大学での教え子に、吉川浩満・山本貴光ら慶応SFC一期生がいる[3][4]。
著書[編集]
- 『ひろがるさばく』(算数と理科の本) 岩波書店 1979
- 『蘭学の時代』中公新書 1980
- 『はるののやま』(ぼくのさんすう・わたしのりか) 岩波書店 1982
- 『マイコン+ロボット=衝撃』岩波ブックレット 1982
- 『ハイテクノロジーの国際競争』岩波ブックレット 1983
- 『チェルノブイリの放射能』岩波ブックレット 1986
- 『情報社会に生きるきみたち ヒトがキーをたたく』ポプラ社 1993 (10代の教養図書館
- 『インターネット社会論』岩波書店 1996
- 『インターネット・ビジネス論』岩波書店 1999
- 『情報工学と社会』放送大学 2001
- 『自壊するアメリカ』ちくま新書 2001
- 『ハリウッドはなぜ強いか』ちくま新書 2003
- 『見える!アメリカワシントンDC・ガイドブック』岩波書店 2004
- 『説得力』日本放送出版協会(生活人新書) 2005
- 『アメリカは何を考えているか オイルとマネー』岩波ブックレット 2006
- 『反情報論』岩波書店 双書時代のカルテ 2006
- 『書籍文化の未来 電子本か印刷本か』岩波ブックレット、2013
- 『漱石のこころ――その哲学と文学』(岩波新書) 2016
共著[編集]
- 『中国の技術創造』佐藤森彦共著 中央公論社(自然選書) 1975
- 『現代数学レクチャーズ A7 電子計算機』加賀美鉄雄共著 培風館 1980
- 『第5世代コンピュータを創る 淵一博に聞く』日本放送出版協会 1984
- 『コンピュータと子どもの未来』佐伯眸, 坂村健共著 岩波ブックレット 1988
- 『新・電子立国 別巻』相田洋共著 日本放送出版協会(NHKスペシャル) 1997
- 『科学と技術の歴史』道家達将共著 放送大学教育振興会 1999
- 『技術の分析と創造』槌屋治紀共編著 放送大学教育振興会 2002
翻訳[編集]
- ナイジェル・コールダー編『20年後の世界』須之部淑男共訳 紀伊国屋書店 1966-68
- ロバート・J.フォーブス『技術と文明 機械と人間の対決と調和』エンサイクロペディア・ブリタニカ日本支社(現代人の教養) 1968
- S.ローズ『生物化学兵器』須之部淑男共訳 みすず書房 1970
- ナイジェル・コールダー『テクノポリス 現代技術への告発』佐藤森彦共訳 紀伊国屋書店 1971
- W.H.G.アーミティッジ『テクノクラートの勃興』筑摩書房 1972
- C.T.ファイク『科学者のためのPL/I』加賀美鉄雄,鈴木紀郎共訳 共立出版 1973
- サイエンティフィック・アメリカン編『生態系としての地球 バイオスフィア』須之部淑男,大場英樹共訳 共立出版 1975
- 米核エネルギー政策研究グループ『原子力をどうするか その課題と選択』パシフィカ 1978
- ウイリアム・H.デイヴィス『パースの認識論』産業図書 1990
- スティルマン・ドレイク『ガリレオの思考をたどる』産業図書 1993
- ルイジ・ルカ・キャヴァリ=スフォルツア『文化インフォマティックス 遺伝子・人種・言語』産業図書 2001
- フィリップ・ボール『生命をみる 分子と生命の化学』産業図書 2002
- ローレンス・ホエーリー『若々しい脳を保つ 老化制御と分子生物学』産業図書 2003
- マーク・A.ノール『神と人種 アメリカ政治を動かすもの』岩波書店 2010
- スティーブ・キーン『次なる金融危機』岩波書店 2018
脚注[編集]
- ^ a b c “赤木 昭夫 AKIO AKAGI | 現代ビジネス @gendai_biz”. 現代ビジネス. 2023年2月1日閲覧。
- ^ 『現代日本人名録』1987、2002年
- ^ “奇妙な営み、ゲームから考える 「知のサバイバルキット」としてのリベラルアーツ | リベラルアーツ研究教育院 News | 東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院”. educ.titech.ac.jp. 2023年2月1日閲覧。
- ^ 吉川浩満『哲学の門前』所収「山本貴光くんのこと」紀伊國屋書店、2022年