見本市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ボストン国際会議場・見本市会場で開かれた2006年リナックスワールド

見本市(みほんいち、Trade Fair、もしくはTrade Show)は、企業が自らの新しい商品や製品、提供するサービスなどをショーケースに展示したり、あるいはデモンストレーションしてみせるために企画、挙行される定期的な展示会のことである。ほとんどの場合、コンベンション・センターでおこなわれるが、テーマによって最適な会場が設定[注 1]される。

概要[編集]

一部の見本市は、一般の消費者にも開放されているが、それ以外のものは出展企業などや主催者側からの招待がなければ入場できない。本来こうしたものは、関連の業界の関係者、およびそれを報道するメディアのためのものである。もちろん、消費者が主体となった見本市の形態を借用したイベントもないわけではない。こういう事情から、見本市は、パブリック(一般向け)のものと、商用目的のものとに分類する向きもある。世界中では数多くの見本市が開かれており、たとえばアメリカ合衆国国内のみで、年間に2,500以上の商目的の見本市が開かれている。

見本市は、しばしば参加企業からすると市場調査的な投資も含まれる。その経費には会場のレンタル料、展示デザイン、会場設営、連絡調整費やネットワーク作り、連絡調整、プロモーション用の資料、そしてただで配る("Give Away")お土産などが含まれる。加えて経費の中には、展示ブースの中の照明施設、掃除、インターネットサービス、お花などの装飾から搬送など雑多な費用も含まれる。

コンベンション[編集]

また、主要都市の中には、来客の宿泊費や観光費など都市の経済的な波及効果を狙って、見本市の誘致に積極的な姿勢を見せているところも少なくない。こうした都市は巨大な見本市会場コンベンション・センター)を建設・運営している。

英語ではExhibitionの表現が正確。多くの見本市が専門会議と併催される為、Congress & Exhibition と冠される事が多い。ドイツ語では Messe(メッセ)、見本市会場は Messegelände(メッセゲレンデ)という。ドイツにおける見本市は800年を超える歴史があり、千葉県にある幕張メッセは、こうした見本市先進国へ敬意を表して名づけられたものである。

日本における見本市は、1954年の社団法人大阪国際見本市委員会[1]主催の「日本国際見本市」(現在のモンスタービバ)が最初である。同年には第1回全日本自動車ショー(現在の東京モーターショー)が開催され、1956年には東京見本市協会(現在の(株)東京ビッグサイト)が設立された。

インターネットを通じて情報の氾濫する現代ではあるが、実際の製品・新商品や試作機に実際に触れ、見聞できる有意義なイベントである。

大規模見本市の例[編集]

ライプツィヒの新しい見本市会場(メッセ)

かつての大規模見本市施設[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]

注釈[編集]

  1. ^ 航空ショーは航空機メーカーの見本市としての側面もあり(商談会として機能することもある)、屋内型のコンベンションセンターではなく空港で行われる。

関連項目[編集]