航空阻止

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ベトナム戦争中、ハイズオン省で航空阻止攻撃を遂行するA-7E攻撃機。橋梁は航空阻止の重要な目標の一つである。

航空阻止(こうくうそし; 英語: Air Interdiction, INT)とは、航空機によって行われる阻止攻撃後方連絡線上の敵部隊・物資の遅滞・妨害・撃破を目的とする航空作戦である。また、戦術レベルにおいて、最前線の背後で行なわれるものを、特に戦場航空阻止: Battlefield Air Interdiction, BAI)と称する。

概要[編集]

主に攻撃機によって、洋上においては敵艦艇を攻撃して敵を撃破し、また着上陸した敵に対しては後方連絡線、資材集積所、橋・トンネルなどの交通拠点を攻撃して、侵攻部隊の後方支援を破壊することにより前線の敵部隊の戦闘力を弱体化させる作戦をいう。狭義の戦術爆撃(近接航空支援と戦場航空阻止)が戦線に配備された戦闘部隊・戦闘支援部隊(歩兵戦車砲兵部隊など)を直接的に攻撃して、陸戦における自軍の戦闘行動を援護するものであるのに対して、航空阻止は前線背後の連絡線を攻撃することによって、敵の戦闘力を弱体化させる企図を持った作戦である。

具体的な攻撃目標としては武器弾薬や燃料の集積地、鉄道、道路、飛行場、また前線へ行き来する増援部隊や輸送部隊である。 アメリカ空軍では伝統的にこの分野が重視され、第二次世界大戦においてもドイツ軍の戦闘力を弱体化する事によって戦闘を有利に運ぶ事が可能となった。「戦闘機」と範疇付けされた機体としては初めて航空阻止の為に開発されたのがF-105戦闘機であり、この任務に特化する事を謳った例としてはトーネード IDS戦闘爆撃機が挙げられる。

なお、航空阻止攻撃のなかでも、戦術レベルにおいて、最前線の背後で行なわれるものを、特に戦場航空阻止(BAI)と称する。機動戦が一般化し、戦線が流動化した現在では、これは事実上、計画的に行なわれる近接航空支援(CAS)と変わらないものと考えられている。

参考文献[編集]

  • 宮本 勲「近接航空支援の今昔」、『航空ファン』第632集、文林堂、2005年8月、 65-68頁。

関連項目[編集]