臓器売買

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臓器売買(ぞうきばいばい)は、臓器移植のため、金銭授受を伴って、人間の臓器をあっせん・提供する行為。世界中で秘密裡に、あるいは公然と行われており、多くの事例が報道されている。しかしその実態はかならずしも明らかにされていない。臓器ブローカーの存在、世界的な闇取引ルートの存在が指摘されている。

なお、金銭授受の有無は明らかでないが、本人や遺族の了解なしに遺体から不正に臓器を採取する事例もあり、この項目であわせて解説する。

おもな類型[編集]

  • 貧困のために、自分の腎臓の一方などを合法的に売る。
  • 自国内では臓器売買が禁止され臓器移植が受けられないために、対価を支払って国外で移植を受ける。合法の場合も、非合法の場合もある。
  • 死刑囚の臓器を用いる。
  • 難民などを殺害し、臓器を窃取する[1]

各国の実情と、法律による規制[編集]

日本

1997年10月に施行された臓器移植法は、供与臓器の提供やあっせんの対価としての財産上の利益供与を禁じている。臓器提供のあっせん業は厚労相の許可が必要で、営利を目的とすることは禁じられている。

インド

1994年7月、臓器売買を包括的に禁止する法律(ヒト臓器移植法)が成立した。ただし、適用される州は限定されている。また、その実効性について、既に医師、法律家、マスコミの間で疑問が示されている。臓器移植にあたって、一定の親族以外からの提供は禁止されている。

中国

中国は近年、臓器売買に関して世界最大の闇マーケットになっているとも指摘されている。中国ではそもそも政府自体が人権を無視した犯罪的な臓器売買を行っている可能性が指摘されている。中国政府は大型秘密刑務所を建設し、政府側が敵視する法輪功の信者たちを数千名逮捕・収容し、ナチスのホロコースト以上に過酷な拷問をした上で大量虐殺を行い、さらにあらかじめそのために医師を雇っておいて、信者らの遺体から勝手に臓器を摘出し、闇で売買しているとも伝えられている[2]。この問題は世界のメディアや人権団体が注視している。この件でアルゼンチンやオランダ、スペインなどで江沢民らを「人道に対する罪」で起訴する動きがある[3][4][5]

報道された実例[編集]

臓器売買に関連する作品[編集]

  • コーマ (映画)』: 医師が金儲けのためにひそかに患者を殺し臓器を売買している可能性に対する警告が盛り込まれた作品。

出典 脚注[編集]

  1. ^ Refugees face organ theft in the Sinai”. 2011年11月3日閲覧。
  2. ^ 法輪功学習者から臓器摘出、中国の臓器売買の実態(一部ショッキングな写真がある)
  3. ^ Argentine judge asks China arrests over Falun Gong”. ロイター (2009年12月22日). 2011年12月31日閲覧。
  4. ^ Falun Gong accuse Chinese leaders of genocide”. en:Expatica (2004年12月3日). 2011年12月31日閲覧。
  5. ^ Chinese ex-president sought in Spanish probe: lawyer”. en:Expatica (2009年11月20日). 2011年12月31日閲覧。

関連項目[編集]