湯たんぽ
湯たんぽ(ゆたんぽ、湯湯婆、英: Hot Water Bottle)は暖房器具の一つである。陶器・金属、あるいはポリエチレン、プラスチック、天然ゴム、PVC製の容器にケトルなどで沸かした湯を注ぎ栓をし、カバーをして、触れて暖をとる。布団などに入れ主に足を暖めるほか、椅子の背もたれや足先において、足や腰をあたためることに用いる。
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[編集] 歴史
その歴史は古く、中国では唐の時代からあった。「湯婆」(tangpo)の「婆」とは「妻」の意味であり、妻の代わりに抱いて暖を取ることを意味している。「湯婆」のみで湯たんぽを表すが、そのままでは意味が通じないために日本に入ってから「湯」が付け加えられ「湯湯婆」となったとされている[1][2]。
日本には室町時代に入ったとされ、栃木県日光市の輪王寺に、徳川綱吉が使用したという犬型の湯たんぽが伝わっている[3]。古くは陶器製が主で、金属製のものが現れたのは大正期以降である。戦時中は金属が貴重となったため、陶器製のものが使われるようになった。現在ではプラスチック製やポリ塩化ビニル製のものが主流となっているが、金属やプラスチック製の湯たんぽと違い、陶器製の湯たんぽは保温性が良く遠赤効果があるとされている。
1990年代になってから、保温性の高い液体をプラスチックの容器内に密閉し、電子レンジで加熱することにより湯水の出し入れをしなくてもよいものが登場したが、加熱のし過ぎによって容器が破損し、内部の高温の液体が漏れ出して火傷を負う事故があったため、メーカーのADEKAが利用者に商品の回収を呼びかけている[4]。
2007年(平成19年)からは原油価格の高騰と、お湯を入れるだけという省エネルギー性ゆえに、暖房費が家計を圧迫しない暖房器具として注目されるようになり、商品数・売上が増加している[5]。
2010年(平成22年)からはお湯が注ぎやすく、夏は氷を入れて使えるそそぎ口の広いものが増えている。
[編集] 事故
- 温度調節が効かないため、使用時に布類を巻かないと火傷することがある。
- しっかりと確実に締めないと、使用中にキャップが緩み足に火傷を負うことがある。
- 適温は摂氏40度から50度とされているが、その程度の温度でも皮膚の同じところに長時間触れていると低温火傷を負うことがある。低温火傷でも皮膚の深部にまで及ぶことがあり、その場合は治療にある程度の日数がかかる。
- ラテックス(天然ゴム)によるラテックスアレルギー防止のため、ポリ塩化ビニルが使われる。