松森駅 (名鉄)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
松森駅
車窓から見た松森駅(1999年1月)
まつもり
MATSUMORI
神光寺 (1.5 km)
(1.6 km) 美濃
所在地 岐阜県美濃市
所属事業者 名古屋鉄道
所属路線 美濃町線
キロ程 23.2 km(徹明町起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
101人/日
-1992年[1]-
開業年月日 1911年(明治44年)2月11日
廃止年月日 1999年(平成11年)4月1日
テンプレートを表示

松森駅(まつもりえき)は、かつて岐阜県美濃市にあった名古屋鉄道美濃町線

歴史[編集]

美濃町線の前身である美濃電気軌道の駅として、1911年の路線開通と同時に開業した。当駅を含む新関駅 - 美濃駅間は美濃町線の他の区間に先立ち1999年4月1日に廃止され、当駅もこれとともに廃駅となった。並行する長良川鉄道越美南線には、代替として同名の松森駅が同じ日に開業している。

  • 1911年(明治44年)2月11日 - 美濃電気軌道の神田町駅(のちの岐阜柳ヶ瀬駅) - 上有知駅(のちの美濃駅)間の開通と同時に開業[2]
  • 1930年(昭和5年)8月20日 - 美濃電気軌道が名古屋鉄道(初代。同年中に名岐鉄道に改称し、1935年より名古屋鉄道に再改称)に合併。同社の美濃町線の駅となる[2]
  • 1948年(昭和23年)11月1日以前 - 無人化[3]
  • 1999年(平成11年)4月1日 - 美濃町線の新関駅 - 美濃駅間の廃止に伴い廃駅[4]

駅構造[編集]

住宅地の裏手に単式1面1線の小さなホームがある、簡素な構造であった。

なお、この駅から美濃駅方の区間は幾度となくルートの付け替えが行われている区間でもあり、廃止時のルートは3代目である。

配線図[編集]

松森駅 構内配線略図

徹明町方面
松森駅 構内配線略図
美濃駅
凡例
出典:[5]


利用状況[編集]

  • 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は101人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中336位、 美濃町線日野橋 - 美濃間(14駅)中14位であった[1]

駅跡[編集]

駅は長良川鉄道越美南線の松森駅から西に約200メートル前後の位置に存在していた。現在はホームの段が残っており、駅周辺の路線跡は、ちんちん電車の遊歩道として整備されている。

隣の駅[編集]

名古屋鉄道
美濃町線
神光寺駅 - 松森駅 - 美濃駅

脚注[編集]

  1. ^ a b 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。 
  2. ^ a b 『岐阜のチンチン電車 岐阜市内線と美濃町・揖斐・谷汲線の85年』郷土出版社、1997年、219-230頁。ISBN 4-87670-097-4 
  3. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、880頁。 
  4. ^ 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 7 東海、新潮社、2008年、51-52頁。ISBN 978-4-10-790025-8 
  5. ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第473号 1986年12月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、付図「名古屋鉄道路線略図」

関連項目[編集]