書画カメラ

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書画カメラ

書画カメラ(しょが - カメラ)は、資料など主に平面の被写体ビデオカメラ撮影して映像信号に変換する装置である。主にオーバーヘッドプロジェクター(OHP)など教育プレゼンテーションの場で利用されてきた機器を置換する目的で利用される。

オーバーヘッドカメラ(overhead camera)や、それを略したOHCの名称も使われる。

概要[編集]

書画カメラは、有体に言えば平面状に置かれた物品をビデオカメラで撮影し、これを映像信号として出力するための装置で、そのためにビデオカメラを固定するアームを備えている。また、被写体に満遍なく光を当てて影を消し撮影しやすくするための照明を備えている。世界的にもエルモ社がトップシェアを誇るこの機器だが、教育やプレゼンテーションなど資料をプロジェクタ(ビデオプロジェクタ)からスクリーンに、あるいは大画面のビデオモニター(ないしビデオ出力に接続されたテレビ受像機)に大写しにするために利用される。 また、モニターなどに接続せずに単体で被写体を大画面表示できる書画カメラ内蔵型プロジェクタが日本アビオニクスより販売されている。

OHPと異なり、いったん電気信号とするため出力先に関して柔軟性が高く、教育現場などでは学習者それぞれの席に設けたディスプレイに、書画カメラで写した教員の手元の資料を映すといった使い方もされている。学習者のディスプレイ上では教科書や手書きの文字をはっきりと読むことが出来る。教員はチョーク黒板に書く代わりに鉛筆で書き込んだりする。またTV会議における入力機器としても用いられ、複数地点で同じ資料などを見るのに使われる。

この機器は1990年代を通して普及を見せたが、それ以前より同種の目的で利用されてきたOHPを完全に置き換えるには至っていない。OHPが光源とレンズとスクリーンという単純な機械的機構で光を透過する資料を大写しできるところを、電子機器に類されるこの装置では、はるかに複雑な機構によって実現しているためである。ただ、OHPでは光を透過する原稿しか投射できず、エピスコープでは強力な光源を使ってなお暗い映像しか得られなかった面があるが、書画カメラでは使用される原稿は限定されず、ビデオカメラのピントさえ合わせられればシート状原稿のみならずその他様々な物品が利用可能である。なおOHP原稿に対応するため、トレス台のように原稿台の裏から照明するための光源が内蔵されている機種もある。

2000年代では普及したパーソナルコンピュータに対応、コンピュータディスプレイにそのまま接続できる端子を備えたり、イメージスキャナの機能を備えて、撮影した画像をコンピュータ用のデータとしてそのまま利用できる複合機的な多機能化製品も見られる。

関連項目[編集]