新家増美

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

新家 増美(しんや ますみ)は、中華人民共和国在住の日本人学者。中国国内の住宅保障、災害リスク管理ソーシャルワーク研究者の第一世代。山口県宇部市生まれ。

経歴[編集]

学歴[編集]

職歴[編集]

活動[編集]

1980年シンガポール国立大学への文部省海外派遣留学生時代にアジアの住宅保障研究を志す[1]1985年、住宅制度変革期に中国政府国費留学生として清華大学建築系において張守儀教授に師事し、中国の住宅保障研究を行う。1988年には高級進修生として同済大学建築学院の李徳華教授のもとで住宅制度改革の実地調査を行い、アジア経済研究叢書等に執筆[2]。 帰国後、早川和男教授(居住福祉)、小島麗逸教授(中国経済)の指導で、中国の住宅保障研究についての博士論文をまとめる[3]。 2007年に日本人として初めて中国の重点大学・南京大学社会学院の正規准教授となり[4]、社会開発、住宅保障の講義を担当する。2008年の四川大地震後、愛徳基金会日本社会事業大学と共同で住宅復興調査研究を行い、復興支援のための日中専門家円卓会議のコーディネーターを務めた[5]華東理工大学教授として来日中、東日本大震災が発生し、被災地で 大槌復興円卓会議開催などのコミュニティ復興支援を行った[6]

著書[編集]

共著[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 早川和男, 野口定久, 武川正吾『居住福祉学と人間 : 「いのちと住まい」の学問ばなし』三五館、2002年、119-120頁。ISBN 4883202437NCID BA55800600全国書誌番号:20247955https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003065003-00 
  2. ^ 小島麗逸, 幡谷則子, 橋谷弘, 中西徹, 佐藤宏, 荒井悦代, 加納弘勝, 小倉充夫, 佐藤章, 坂口安紀, 新家増美『発展途上国の都市化と貧困層』アジア経済研究所,アジア経済出版会 (発売)〈研究双書 / アジア経済研究所 [編]447〉、1995年。ISBN 4258044474NCID BN12065905全国書誌番号:95074206https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002428585-00 
  3. ^ 山口増美「中国都市の土地・住宅政策に関する基礎的研究」神戸大学 学術博士, 甲第1120号、1992年、doi:10.11501/3062294NAID 500000088800NDLJP:3062294 
  4. ^ 日本居住福祉学会編集委員会編集『居住福祉研究』6号、平成20年(2008年) 58-59頁
  5. ^ 「四川大震災復興支援への取り組み」 社会事業研究所アジア福祉創造センター『日本社会事業大学報 第58号』平成 21年8月31日
  6. ^ 第一回 大槌復興円卓会議を行います。まごころ広場うすざわ