掌蹠膿疱症
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掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は、皮膚病の一つ。手掌・足底に無菌性の膿疱が反復して出現する。基本的に慢性難治性の疾患である。
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[編集] 症状
- 手掌・足底に多数の膿疱が両側に急に出現し、しばらくするとガサガサになる。こういった経過が寛解、増悪を繰り返す。
- 約10%に胸肋鎖骨関節、脊椎に関節炎を併発する。
- 特に胸肋鎖骨骨化症を合併することが多く、その場合は、上胸部の疼痛や運動制限が見られる。
[編集] 原因
溶連菌やスーパー抗原に対する免疫応答に異常があるという報告がある。膿疱が無菌性であるが、慢性扁桃炎(扁桃病巣感染症)・虫歯・歯肉炎などの病巣感染や、歯科用金属やアクセサリーなどによる金属アレルギーの関連性があるとされる[1]。その他、ビタミンの一種であるビオチンの不足も原因とされている。喫煙が原因になることもある。
[編集] 検査
- 病理検査(皮膚生検)
- 膿疱は無菌性である。
- 関節炎に対しては、レントゲン検査
- 胸肋鎖骨骨化症を合併した場合はレントゲン検査で骨硬化像が見られる他、骨シンチの集積も見られるため、癌などで掌蹠膿疱症の合併がある場合は注意が必要である。
[編集] 治療
- 局所には、ステロイド外用剤やビタミンD3外用剤を使用。
- 内服治療としてミノサイクリンやマクロライド系抗生物質を使うこともある。また、ビタミンA剤(チガソン)の内服を行うこともある。
- 紫外線療法を行うこともある。
- 強い関節炎に対しては、対症療法として非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)を使用する。
- 扁桃摘出術が有効な症例もみられる。
- ビオチン療法
- 掌蹠膿疱症の原因としてビタミンの一種であるビオチンが不足していることがあげられるため、血中ビオチン値の上昇を目的として行う治療法である。特に掌蹠膿疱症に伴う関節炎には効果が高い[2]するという報告があり、使用される。ビオチンは通常量より多い多量の1日9mg~12mgで投与されるケースが多い。ビオチンと併用するものとして、シナール[3]( アスコルビン酸とパントテン酸を配合した複合ビタミン剤)と、ミヤBM細粒[4]( 酪酸菌製剤 )も同時服用する。服用の際は、生卵の白身および発酵物の過剰摂取に注意する、1日10mg以上取る場合は過剰摂取障害がおきるなどがあるため、医師の指導のもとに投与されることが望ましい。
[編集] その他
- 近年、東北大学系の医者によって、女優の奈美悦子が、免疫不全症の掌蹠膿疱症性骨関節炎[5]を発症し、その治療によって治癒していることが明らかになった。この治療方法がビオチン治療(免疫不全治療法)である。東大系の免疫治療では、ステロイドによる寛解維持療法が研究されてきたのに対し、東北大学系では、常染色体劣性遺伝疾患である先天性ビオチン欠乏が研究されてきた、この研究によって、免疫不全症の治療法が確立されたと考えられる。現在では、掌蹠膿疱症性骨関節炎、掌蹠膿疱症はビオチン治療により改善、治癒[2]する。